プレスリリース



ベトナムにおける風力発電CDM事業調査の実施について

平成17年7月21日

 当社が、経済産業省の平成17年度「開発途上国民活事業環境整備支援事業」(注1)に提案しておりました「ベトナムにおける風力発電事業CDM事業調査」(以下、「プロジェクト」)が、このたび採択されました。

 今回調査を実施するプロジェクトは、ベトナムの離島(注2)において1千〜2千kW級の風力発電設備を設置し電力供給を行うことで、地方電化率向上と化石燃料からのエネルギー代替を促進するもので、クリーン開発メカニズム(CDM)(注3)事業によるCO排出削減クレジットの獲得や発電事業による収益が期待できます。

 現在、ベトナムの離島では、ディーゼル発電による電力供給が行われておりますが、ベトナム本土と比べ電化率は50%〜80%と低く、また、電気料金も本土より高いレベルとなっており、経済発展に大きな支障となっていることから、ディーゼル発電に替わる低廉な電源の普及が期待されています。

 今回は、事前の予備調査により、当該地域は風況がよく、風力発電に適した気象条件であることが確認されたことから、風力による発電事業とこれによるCDM事業の実現可能性について調査を行なうものです。

 なお、調査実施期間は、今後、経済産業省との調査実施に係わる契約締結後、平成18年2月までを予定しております。

以上


(注1)「開発途上国民活事業環境整備支援事業」
 平成15年度より経済産業省が実施している支援事業。日本企業の海外インフラ事業(海外におけるインフラ整備を民間の資金・イニシアティブで行う事業)への参画を後押しするため、日本企業が参画可能な海外インフラ事業案件の実現可能性調査(FS調査)を実施する制度。

(注2)離島の調査候補地点

 リーソン島、チェ島、フークイ島の3島

(注3)「クリーン開発メカニズム事業(CDM、Clean Development Mechanism)」

 先進国が開発途上国と共同で、開発途上国内で実施した温室効果ガスの排出削減プロジェクトにより生じた削減量を、先進国の削減量に充当する制度。


(参考)

 ベトナム地図
調査候補地点

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