平成17年7月6日
女川原子力発電所3号機は、定格熱出力一定運転中のところ、平成17年7月2日(土)15時頃、気体廃棄物処理系除湿冷却器出口放射線モニタ*1の指示値にわずかな上昇傾向がみられました。その後、当該モニタの指示値はほぼ一定(警報設定値の1/100以下の水準)で推移していることから、監視を強化しながら運転を継続しております。
活性炭式希ガスホールドアップ塔出口放射線モニタ*1および排気筒放射線モニタ*2の指示値に変動はなく、外部への放射能の影響はありません。
除湿冷却器出口放射線モニタの指示値が上昇した原因としては、燃料棒の一部から原子炉冷却材中への放射性物質の微量な漏えいの可能性が考えられます。
このため、7月6日(水)22時頃より、プラントの出力を下げて、安定した状態で制御棒を操作し、漏えいの可能性がある燃料集合体位置の調査を行うこととしましたので、お知らせいたします。
漏えいの可能性がある燃料集合体の位置が特定された場合には、近傍の制御棒を挿入し、当該燃料集合体の出力を抑制した上で、再びプラント出力をもとに戻すことを計画しております。
なお、本事象は、法律に基づく報告対象ではありません。
また、排気筒放射線モニタのデータはホームページで公表しております。
(http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/onagawa/hm.html)
以上
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*1: |
除湿冷却器出口放射線モニタおよび活性炭式希ガスホールドアップ塔出口放射線モニタ
復水器から抽出された気体の放射線を監視するためのものであり、それぞれ復水器と活性炭式希ガスホールドアップ塔の間および活性炭式希ガスホールドアップ塔と排気筒の間に設置されています。
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*2: |
排気筒放射線モニタ
発電所から外部に排気する空気中に放射性物質が含まれているかどうかを監視するものです。
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[別図] 女川3号機気体廃棄物処理系系統概略図(PDFファイル)
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