プレスリリース



(別紙)

女川原子力発電所2号機 第7回定期検査の概要

1.定期検査の期間
  平成17年1月22日(土)〜平成17年6月28日(火) 158日間
(発電停止期間:平成17年1月22日〜平成17年5月30日 129日間)


2.主要な点検ならびに作業の結果
(1)
燃料集合体の取替え
 560体ある燃料集合体のうち、108体を新燃料に取替えました。

(2)
制御棒駆動機構の点検
 137体ある制御棒駆動機構のうち、19体について分解点検を実施し、その健全性を確認いたしました。

(3)
出力領域モニタの取替え
 31本ある出力領域モニタのうち、性能機能維持を図るため、10本について取替えを実施いたしました。

(4)
主復水器細管の点検
 26,600本ある主復水器細管の外周管(1,780本)を点検し、その健全性を確認いたしました。
 なお、予防保全の観点から3本の細管について施栓を行いました。

(5)
高サイクル熱疲労割れに係る検査
 国内PWRプラントにおいて、熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、経済産業省原子力安全・保安院より指示があり、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある残留熱除去系※1の熱交換器の出口配管について超音波探傷検査を実施し、問題のないことを確認いたしました。

(6)
炉心シュラウドの点検
 前回の定期検査期で、ひびが確認された炉心シュラウド※2のサポートリング溶接線近傍について、原子力安全・保安院からの指示に基づき、目視点検や超音波探傷検査を実施した結果、ひびの進展は予測の範囲内であり、炉心シュラウドの健全性が確保されていることを確認いたしました。

(7)
炉心シュラウドの補修工事
 シュラウドサポートリング溶接線近傍のひびについて、ひびの進展は予測の範囲内であり、炉心シュラウドの健全性が確保されていることを確認するとともに、タイロッド工法※3による補修工事を実施いたしました。

(8)
配管減肉に係る点検
 原子炉系およびタービン系の配管について、当初計画していた点検に加え、代表部位における炭素鋼の未点検部位の点検を前倒しして実施するなど、全部で450箇所の肉厚測定を実施いたしました。
 点検の結果、問題となるような減肉は確認されず、現行の肉厚管理方法が妥当であることを確認いたしました。

以上


※1

通常の原子炉停止時や主復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を取り除き、原子炉冷却材 喪失時には炉心の冷却を行う系統。
※2 前回の定期検査期間中に、中間部リングおよびシュラウドサポートリングの溶接線近傍にひびが 確認されているが、中間部リングのひびは微細かつ部分的なものであり、炉心シュラウドの構造 健全性に及ぼす影響はなく、運転継続に支障はないと評価している。従って、点検対象はシュラ ウドサポートリングの溶接線近傍のみとなる。なお、シュラウドサポートリングを現状のままで 運転を継続することについて、平成15年10月6日に経済産業大臣から発電用原子力設備技術 基準特殊設計施設認可を受けている(平成15年9月10日申請)
※3 タイロッド工法とは、炉心シュラウドの上部リングとシュラウドサポートプレートをタイロッド と呼ばれる長尺の支柱によって拘束し、炉心シュラウド全体を挟み込むように固定する補修方法。 原子炉圧力容器とシュラウドの間にタイロッドを90度間隔で4カ所に取付ける。

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