女川原子力発電所1号機の原子炉手動停止に係わる点検状況について


平成17年3月8日

 女川原子力発電所1号機(沸騰水型、定格電気出力52万4千kW)は定格熱出力一定で運転中のところ、格納容器への窒素補給量が通常よりも若干増加していることから、2月24日(木)23時40分に原子炉施設保安規定に基づき原子炉を手動停止することを決定しました。(2月25日お知らせ済み
 その後、2月25日(金)に原子炉を停止し、格納容器からの窒素の漏えいに関する調査を行っております。点検状況については以下のとおりです。

1.点検計画の策定
 原因調査対象としては、格納容器隔離機能が期待される範囲だけでなく、通常運転中に開状態となっている格納容器隔離弁の下流側など、運転中に窒素漏えいの可能性のある全ての範囲を調査対象とした点検計画を定め、調査を実施しております。

2.局所的な漏えいの点検調査
 原子炉停止後、格納容器内圧力や弁の開閉状態を通常運転中に近い状態に保持して、窒素が漏えいする可能性のある弁や、弁の下流側などについて調査しました。
 また、窒素が漏えいする可能性のある弁のうち、主要な弁については、局部的に加圧し漏えい試験を実施しております。

3.全体的な漏えいの点検調査
  格納容器全体の漏えい率試験を実施することにより、その他に窒素の漏えい箇所がないかどうかを総合的に調査します。

以上


概略系統図

女川原子力発電所第1号機 系統概略図