東通原子力発電所1号機の初臨界について


平成17年1月24日

 東通原子力発電所1号機(沸騰水型軽水炉、定格電気出力:110万kW、青森県東通村)は、昨年12月24日より燃料装荷を開始し、各種試験を続けてまいりましたが、本日15時56分、独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)の検査員立会いのもと臨界(初臨界しょりんかい)に達し、18時00分に初臨界確認検査に合格しました。

 今後は、原子炉の核加熱試験を行い、平成17年3月頃から発電機を系統に連けい(初併入はつへいにゅう)し、出力段階試験を開始する予定であります。
 なお、営業運転開始は平成17年10月の予定です。

*  「臨界」とは、原子炉においてウラン235の核分裂反応が安定して連鎖的に継続する状態をいいます。

*  「核加熱試験」とは、初臨界後、核分裂反応による熱で発生した蒸気により、原子炉の圧力を上昇させて行う試験のことをいいます。

*  「出力段階試験」とは、発電機の出力を、20%・50%・75%・100%と段階的に上げながら、各出力段階で発電所の性能を確認するとともに、発電所設備の調整を行う試験のことをいいます。

以上

<参考>

(東通原子力発電所1号機の主な経緯)

  平成 8年 7月18日  第133回電源開発調整審議会上程
  平成 8年 8月30日  原子炉設置許可申請
  平成 9年11月27日  第二次公開ヒアリング開催
  平成10年 8月31日  原子炉設置許可
  平成10年12月24日  着工
  平成13年 9月 4日  原子炉格納容器組立開始
  平成14年 4月25日  原子炉格納容器耐圧・漏えい試験完了
  平成15年 7月23日  原子炉圧力容器据付開始
  平成16年12月24日  燃料装荷開始
  平成17年 1月24日  初臨界しょりんかい

   *総合工事進捗率…95.7%(平成16年12月末現在)


(今後のスケジュール)…予定

  平成17年 1月下旬   核加熱開始
  平成17年 3月頃    発電機を系統に連けい(初併入はつへいにゅう
  平成17年 3月頃    20%出力段階試験
  平成17年 4月頃    50%出力段階試験
  平成17年 5月頃    75%出力段階試験
  平成17年 6月頃〜   100%出力段階試験
  平成17年 10月     営業運転開始