主な機器の点検状況は以下のとおりです。
(1)炉心シュラウドの点検状況
第15回定期検査でひび割れを確認した2箇所の炉心シュラウド溶接線について、9月22日から24日に目視検査を、また、9月24日から10月1日に超音波探傷検査を実施しました。現在、詳細な評価を実施しております。
(2)制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ下部溶接部点検状況
国内沸騰水型原子力発電所において、制御棒駆動機構ハウジングに応力腐食割れが発生した事例に鑑み、同様の割れが発生する可能性がある制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ*溶接部について、応力腐食割れに対する予防保全の観点から応力改善処置および目視点検を実施し、11月16日までに異常のないことを確認しました。
※ |
制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブとは、制御棒駆動機構が納められている筒(ハウジング)を原子炉圧力容器に固定するための継ぎ手。 |
(3)復水器の点検状況
復水器(B)細管の全数点検を終了しました。なお、予防保全の観点から11月6日に10本の細管の施栓を行いました。
(4)配管肉厚測定の状況
点検計画を前倒しし、次回定期検査以降の点検予定としていた部位を含め、今回の定期検査において、配管肉厚測定を実施しています。
(5)計装用圧縮空気系配管の取替え
過去の定期検査において計装用圧縮空気系*配管等の内面に腐食が確認されており、予防保全の観点から配管等の取替えを実施しています。
※ |
計装用圧縮空気系とは、プラント諸系統の空気作動弁、空気式制御機器に対し清浄で乾燥した空気の供給を行う系統。 |