別紙

女川原子力発電所1号機 第16回定期検査の状況
(平成16年10月分)

1.進捗状況

 女川原子力発電所1号機は、9月8日より第16回定期検査を実施しています。
  9月 7日 21時00分 電気出力降下開始
  9月 8日 02時11分 発電停止
 炉心シュラウド、原子炉再循環配管等の点検を実施しました。
 蒸気タービン本体の開放点検等の工事を実施しています。

添付−1  女川原子力発電所1号機 第16回定期検査 主要点検工程表 参照

2. 主要機器の点検状況

主な機器の点検状況は以下のとおりです。


(1)炉心シュラウドの点検状況
 第15回定検でひび割れを確認した2箇所の炉心シュラウド溶接線について、9月22日から24日に目視検査、9月24日から10月1日に超音波探傷検査を実施しました。現在、詳細な評価を実施しております。

(2)原子炉再循環配管等の点検状況
 原子炉再循環配管等の溶接継手部のうち、12箇所について検査を行う計画となっており、9月に4箇所について異常のないことを確認しました。 (10月8日お知らせ済み
  残りの8箇所については10月8日および22日に異常のないことを確認しました。

(3)高サイクル熱疲労割れに係る検査
 国内加圧水型原子力発電所において、熱交換器の胴側出口配管部で、高温水と低温水の混合により発生する温度ゆらぎを主な要因とする高サイクル熱疲労割れが発生した事例に鑑み、経済産業省原子力安全・保安院より指示があり、同様の熱疲労割れが発生する可能性のある残留熱除去系の熱交換器の出口配管について超音波探傷検査を実施し、10月22日に異常のないことを確認しました。

通常の原子炉停止時や復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を取り除き、原子炉冷却材喪失時には炉心の冷却を行う系統。

(4)制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ下部溶接部点検状況
 国内沸騰水型原子力発電所において、制御棒駆動機構ハウジングに応力腐食割れが発生した事例に鑑み、同様の割れが発生する可能性がある制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ溶接部について,応力腐食割れに対する予防保全の観点から応力改善処置を実施しています。

制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブとは、制御棒駆動機構が納められている筒(ハウジング)を原子炉圧力容器に固定するための継ぎ手。

(5)制御棒駆動機構の点検
 89体ある制御棒駆動機構のうち、13体について分解点検を実施しています。

(6)復水器の点検状況
 復水器(A)細管の全数点検を終了しました。なお、予防保全の観点から10月22日に16本の細管の施栓を行っています。
  復水器(B)の細管点検を行っています。

(7)配管肉厚測定の状況
 点検計画を前倒しし、次回定期検査以降の点検予定としていた部位を含め、今回の定期検査において、配管肉厚測定を実施しています。


3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について


今月(平成16年10月)の主要機器の点検状況は、添付−2のとおりです。

以上

添付―1:第16回定期検査 主要点検工程表(PDFファイル)
添付―2:第16回定期検査主要機器点検情報