オマーンLNG社との「LNGマスター契約」の締結について
〜緊急時等に伴う需要変動に対し、より弾力的なLNG調達が可能〜

平成16年10月28日

 当社は、このたび、オマーンLNG社との間で、スポット取引(*)に係わる「LNGマスター契約」(以下、「マスター契約」)を締結することといたしました。これにより、当社は、緊急時等に伴う需要変動に対し、より弾力的なLNG調達が可能となります。

 マスター契約は、予めスポット取引に係る諸条件を当事者間で決めておき、実際の取引が必要となった際に、購入数量および価格等を確認して最終合意するというもので、スポット取引の基本契約にあたるものです。
 これにより、通常のスポット契約に比べ、迅速なLNG調達が可能になり、追加需要が発生した際や他の調達先からの供給が途絶するというような緊急時においても機動的な対応が可能になるなど、大きな効果が期待できます。さらに、今回のオマーンLNG社との契約は、これまで長期契約の実績がなかった新たな調達ソースとの契約であることから、リスク分散の観点からも意義深いものと考えております。マスター契約の調印式は、11月中に行なう予定です。

 当社はこれまで、インドネシア、マレーシア、カタールの3カ国の3プロジェクトから、年間約400万トンのLNGを、長期契約により調達してきましたが、このうち、調達量の約7割を占めるインドネシア アルンIIプロジェクトとの契約が本年末で終了することから、この契約を一部見直して延長するとともに、オーストラリア、マレーシアの2カ国2プロジェクトとの間で新たに売買契約を締結しております。
 当社は、これらの新規契約の締結により、調達ソースの分散化が図られ、調達の安定性が一層増すとともに、契約条件面で経済性と引取数量の弾力性を増すことで、LNGに対する需要変動への適応性を高めております。

 今回のマスター契約の締結も、こうした取組みの一環として実施するもので、LNGの追加調達が必要となった場合の弾力性をより一層高めることを主なねらいとしているものです。

 当社では、こうした取組みを進めることで、より良質でかつ低廉な電気を地域の皆さまにお届けしたいと考えております。
 オマーンLNG社とのマスター契約の概要は別紙のとおりです。

以上

(*)スポット取引
  長期契約以外に1回限りで購入する取引き


(別紙)オマーンLNG社との「LNGマスター契約」の概要

(参考資料)当社のLNG調達の取組み(PDFファイル)