女川原子力発電所における「配管減肉事象に係る点検に関する調査結果」
の報告について

平成16年8月18日

 本日、当社は、女川原子力発電所における「配管減肉事象に係る点検に関する調査結果」を経済産業大臣に報告しました。
 本報告書は、平成16年8月9日に発生した関西電力美浜発電所3号機2次系配管破損事故を受けて、経済産業大臣から出された指示に基づき「女川原子力発電所における配管肉厚を確認するための要領が、加圧水型原子炉の管理指針に照らして適切かどうか」「主蒸気系や給復水系等の主要な系統について、配管の肉厚管理が未実施である部位があるかどうか」について調査し、その結果を取りまとめたものです。
 調査の結果は以下のとおりです。

1. 配管肉厚管理に係る加圧水型原子炉の管理指針との比較結果(別紙1

  •  女川原子力発電所における配管肉厚管理は、加圧水型原子炉の管理指針と照らし合わせても、点検対象の選定や点検方法の考え方が同等であることを確認しました。

2. 配管肉厚測定等に関する調査結果(別紙2

  • (1) 主蒸気系や給復水系等の主要な系統の配管のうち、オリフィス等により乱流が発生する可能性のある部位については、全て点検対象としていることを確認しました。
  • (2) 点検にあたっては、配管肉厚測定要領に従い、点検対象となっている部位の代表的な部位を選定し点検を実施するなど、女川原子力発電所1〜3号機ともに計画的に点検を実施していることを確認しました。

 当社は、美浜発電所3号機2次系配管破損事故の原因と対策を踏まえ、今後、点検方法等を適切に反映していく等、引き続き原子力発電所における安全性の確保を最優先に、地域の皆様をはじめ、広く社会から原子力発電所に対する安心と信頼を得られるよう努めてまいります。

以上