「東北地域の景況調査」(平成16年1〜3月期)について


平成16年5月18日


 当社では、東北6県および新潟県の経済や景気動向および生産状況を把握するため、平成8年3月より四半期ごとに「東北地域の景況調査」を実施しておりますが、このたび、平成16年1〜3月期の調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

(調査実施概要)
1.調査対象 当社管内の産業用お客さま
2.調査時期 平成16年4月1日〜平成16年4月23日
3.調査方法 郵送法
4.回収状況 (発送)1,000社 (有効回答数)634社
    (有効回答率63.4%)
 
(調査結果要旨)

1.業況および景気の動向
「今期の業況判断DIは3期連続のプラス、来期も引き続きプラスを維持する見通し」
各社の業況については、今期3ヵ月(平成16年1〜3月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が、前回(平成16年1月)調査の平成15年10〜12月期判断(+14.0)より6.9ポイント下降したものの、+7.1(「上昇」26.4%、「下降」19.3%)と3期連続でプラスを維持した。来期3ヵ月(平成16年4〜6月期)については、DIが+3.8と今期に比べ3.3ポイント下降するものの、引き続きプラスを維持する見通しが示されている。
各社が判断する国内全体の景気については、今期3ヵ月のDIが、前回調査(+16.8)に比べ7.9ポイント改善(4期連続の改善)し、+24.7と本調査開始(平成8年3月)以降、最も高いプラス幅を記録した。また、来期3ヵ月のDIは+21.4と、今期に比べ3.3ポイント下降するものの、引き続き20ポイント以上の高いプラスを維持する見通しとなっている。

2.生産設備の新増設の動向「設備投資は増加基調」
生産設備については、15年度下半期の「新・増設」が20.2%、「撤去・廃止」が5.0%で、DI(「新・増設」−「撤去・廃止」)は+15.2と平成12年第4四半期(※)以来の2桁台という高いプラスを記録。また、16年度上期見通しでは、「新・増設」が22.9%、「撤去・廃止」が3.4%となり、DIは+19.5とさらに上昇する見通しとなっている。
 
(※) 生産設備動向については、15年7−9月期調査より、四半期調査から半期に1回の調査に変更しております。

3.1年後(平成16年度末)の東北の景気見通し(※)
「現在より良くなるという見方が強い」
「良くなる」が2.4%、「やや良くなる」が43.2%で、これらを合わせた『良くなる』が45.6%となった。一方、「やや悪くなる」が7.6%、「悪くなる」が0.8%で、これらを合わせた『悪くなる』が8.4%となり、DI(『良くなる』−『悪くなる』)は+37.2と高いプラスを示した。
(※)今回の調査で、トピックスとして調査したものです。


以 上