平成15年度の電力需給実績について

平成16年4月27日

1.電力需要について(表−1参照)

 平成15年度の販売電力量は、745億4,700万kWh、対前年比100.4%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。
 なお、平成15年度の販売電力量は、うるう年の影響もあり、平成12年度に記録した745億1,400万kWhを上回り、過去最高となりました。

(電 灯)
 時間帯別電灯を中心に契約電力の増加がみられたものの、記録的な冷夏や前年と比べて冬場の気温が高めに推移したことにより冷暖房需要が減少したことなどから、対前年比99.5%の実績となりました。

(電 力)
 業務用電力は、電灯同様、気温の影響により冷暖房需要が減少したものの、郊外型店舗や医療関係の新増設を中心に契約電力の増加がみられたことなどから、対前年比100.7%の実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、電灯同様、気温の影響により冷暖房需要が減少したことに加え、低圧高稼動契約への移行の影響などから、前年実績を大幅に下回りました。高圧電力Aは、機械業種を中心として操業水準が高めに推移したことなどから、前年実績を上回りました。この結果、小口電力計では、98.9%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、鉄鋼の輸出向け鋼材や非鉄の電気機械向け素材、機械のデジタル機器向け部品等の生産が高水準で推移したことなどから、対前年比102.3%の実績となりました。

2.供給力について(表−2参照)

 15年度の発受電電力量の合計は、825億9,000万kWhとなり、計画比で100.8%、前年比では100.2%の実績となりました。

(自社水力)
 年度当初の融雪出水後、降水量が少なく一時渇水傾向となりましたが、夏季および冬季に降水量が多かったことなどから、出水率108.2%の豊水となり、発電量は計画を6億2,300万kWh上回る97億300万kWhとなりました。

(自社火力)
 原子力の発受電量の減少などから、計画を77億9,800万kWh上回る577億7,800万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所1号機および2号機の定期検査延長のため、計画を34億kWh下回る135億7,800万kWhとなりました。

(他社受電)
 豊水の影響や火力の受電量が増加したことなどから、他社受電合計では計画を52億1,300万kWh上回る238億4,100万kWhとなりました。

以 上