停電に伴う電気料金割引の適用漏れについて

平成16年1月22日

 当社は,電気供給約款により,一定時間以上(一般のご家庭の場合は1時間以上),停電によってお客さまにご迷惑をおかけした場合,電気料金を割引させていただいております。
<試算例:一般のご家庭の場合は,停電日数1日につき基本料金の4%を割引。(ご契約電流30Aのお客さまで,ひと月に停電した延べ日数が1日の場合,割引金額は36円)>
 このたび,当社においてこの停電による電気料金の割引適用状況を,平成12年4月から平成15年7月末までの3年4カ月間について調査・点検いたしましたところ,一部のお客さまに対し電気料金の割引適用漏れのあったことが判明いたしました。
 平成13年にも停電割引適用漏れがあり,その際は割引金額を早急に返金させていただきますとともに,再発防止策として割引入力の確認の徹底や毎月の点検の実施などを講じ,鋭意業務の適正処理に努めてまいりました。そのような中で,今回再び割引適用漏れが発生しましたことは,誠に遺憾であり,深く反省しております。
 今回の割引漏れの原因を調べますと,これまでの再発防止対策のみでは対応し難い新たな原因によるものが大半でありました。その原因を大別しますと,
  ・ 停電諸情報の総合判断の欠如
  ・ 臨時契約・公衆街路灯等の停電割引に関する業務処理フローの整備が不十分
  ・ 点検過程における業務処理の不統一
  の3つとなります。(原因の詳細は別紙(PDFファイル)
 今回割引適用漏れが判明したご契約口数は,平成12年4月から平成15年7月末までの3年4カ月で延べ約10万5千口,精算額につきましては,現在,積算中ですが,総額で900万円程度となる見込みであります。電気料金の割引漏れがあったお客さまに対しましては,割引適用漏れの判明後,順次,お詫びを申し上げ,返金させていただいております。
 今後,今回の調査・点検により明らかとなった割引適用漏れの発生原因を踏まえ,以下の所要の対策を追加して講じ,再発防止の徹底を図ることとしております。 
具体的には,
新たな様式に改めた「停電割引処理チェック票」による停電諸情報の一元管理
臨時契約や公衆街路灯など手管理で停電管理を行っていた業務処理のシステム化
計画停電の業務処理のシステム化と,停電割引事務処理のマニュアル作成による業務標準化
を進めます。  さらに,上記3点に加え,体制面の整備として,本店営業部内に業務品質管理を行う専任組織を新たに設置し,業務品質の向上を図ることといたしました。
(再発防止策の詳細は別紙(PDFファイル)

 このようにして,当社は今後,業務の適正処理に万全を期してまいる所存であります。ご迷惑をおかけしましたお客さまには,深くお詫び申し上げますとともに,誠意をもって対応させていただきます。

 

以 上

<参 考>
1.今回の点検内容
 (1)点 検 対 象 平成12年4月〜平成15年7月末に発生した停電(364,643件)
 (2)点検・精算期間 平成15年5月〜平成16年1月


2.停電による料金割引適用状況
年 度 割引対象口数 割引適用漏れ口数
12年度
622,104
38,429
13年度
715,052
33,846
14年度
845,203
26,897
15年度(7月末まで)
213,205
5,388
合 計
2,395,564
104,560