秋田火力発電所1号機の廃止について

平成15年12月26日

 当社は、平成15年度供給計画において本年12月に廃止予定としていました秋田火力発電所1号機を、明日(12月27日)をもって廃止することといたしました。

 当社では、電力自由化の進展など電力市場における競争環境の激化などを踏まえ、一層のコスト低減を図るため、経年化した設備の長期計画停止あるいは廃止を行うことにより、設備運用の効率化を進め修繕費等のコスト削減に努めるとともに、資産のスリム化も行ってきております。
 こうした中、同1号機については、運転開始から30年以上が経過し、設備の経年劣化が著しく進行していることから、今後、これに伴う修繕費の増加が見込まれること、また、同1号機は電力需要の変動に対応したきめ細かな出力調整を行えないために、ピーク対応電源である石油火力の中でも稼働率が低い状況にあること、加えて、今後の需給見通しから、当面供給力を確保できる状況であり、同1号機の運転を再開する可能性が極めて低いことなどから廃止することとしたものです。

 今後は、運転を継続する同2〜4号機と接続している燃料配管、蒸気配管等を切り離したうえで、平成16年度に撤去工事を行うこととしております。

 秋田火力発電所1号機は、昭和45年8月に運転を開始して以来30余年にわたり、累計で約369億kWh(平成15年11月末現在)の電気を発電し、秋田県内をはじめ、東北地域の電力の安定供給に貢献してきました。

<秋田火力発電所の概要>
○所在地 秋田県秋田市飯島字古道下川端217−6
○燃料種別 重油・原油
○出力および
 運転開始年月
1号機 35万kW 昭和45年8月
2号機 35万kW 昭和47年2月
3号機 35万kW 昭和49年11月
4号機 60万kW 昭和55年7月

以上