平成15年10月29日
当社は、本日、「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の第7回会合を開催いたしましたので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
標記顧問会議は原子力に関する情報公開のあり方や「女川原子力発電所における自主点検作業の適切性確保に関する総点検調査」に関する調査プロセスの妥当性・公正性、ならびに不正防止策などについて、社外の有識者の方々より助言いただくことを目的に、期間を1年として昨年11月に設置したものです。
なお、本顧問会議は本日の第7回会合をもって終了いたしますが、本顧問会議からの当社への提言につきましては、後日冊子にとりまとめ、公表することとしております。
【第7回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」 開催結果の概要】
●開催日時 |
平成15年10月29日(水)午後3時30分 〜午後5時 |
●開催場所 |
江陽グランドホテル(3階 白鳥の間) |
●議事概要 |
|
(1)女川原子力発電所の状況について
(2)顧問会議の取りまとめについて |
なお、幕田社長の挨拶要旨および出席委員の方々からの主なご発言は、以下のとおりです。
【幕田社長挨拶要旨】
- これまで1年にわたり、主に「原子力に関する情報公開のあり方」や「企業倫理・法令遵守の徹底」について、委員の皆さまより数多くの貴重なアドバイスをいただきました。1年間の皆さまのご労苦に対し、あらためて厚くお礼申し上げます。
- 当社は、皆さまからのアドバイスを大いに参考にさせていただきながら、原子力の信頼回復に向けた具体的取組みを、数多く実現してまいりました。しかしながら、社会からの信頼獲得のためには、常に地域社会の変化に目を凝らし、自らの企業行動や企業風土を振り返りながら、努力を積み重ねていくしかないものと、改めて感じています。
- 電気事業は今後、本格的な自由化の時代を迎え、厳しい競争に直面することになります。この競争を勝ち抜くためには、お客さまから選択される企業であり続けることが必須条件であり、そのためには価格競争力の一層の強化が大きな要素となります。
- しかし、そのような中にあっても、地域社会からの信頼は当社の大切な基盤であり、当社の企業価値そのものであることに違いはないと考えています。
- 今回、一連の議論の中で皆さまからいただいたご意見、アドバイスは、単に原子力分野のみにとどまるものではなく、当社の企業行動全体に敷衍されるべき普遍性を有しているものであると認識しており、これらを十分に踏まえ、地域からの信頼を確かなものとするべく、さらに努力していく所存です。
【出席委員の方々の主なご発言】
- 東北電力は、ただ提言を受けるだけではなく、その提言内容を踏まえ、具体的な対応を継続的に実行していくことが肝心である。
- 企業倫理、法令遵守といった問題は、東北電力社員だけが取り組んでも実を結ばない。
原子力事業に携わる企業全体で取り組まなければならない問題である。
- 危機管理の確立のためには、次の二つの点が重要となる。一つは危機管理に対するトップの姿勢であり、もう一つは、有事の際における現場の迅速、適切な判断力である。
【出席者】
|
|
(委 員) |
阿部 純二 氏(座長:東北大学 名誉教授/東北学院大学 教授)
石榑 顕吉 氏(東京大学名誉教授/埼玉工業大学 教授)
河原 雄三 氏(経済ジャーナリスト)
田中 榮子 氏(青森県地域婦人団体連合会 会長)
西井 弘 氏(前仙台経済同友会 代表幹事)
馬場 錬成 氏(科学ジャーナリスト)
星 新一 氏(日本労働組合総連合会 宮城県連合会 会長 )
(五十音順) |
(当 社) |
幕田 圭一(取締役社長)
鈴木 浩之(取締役副社長)
大山 正征(常務取締役企画部長)
三瓶 光紀(常務取締役)
佐藤 裕雄(取締役広報・地域交流部長)
渡部 和則(理事原子力部長)
藤咲 寛(考査室長)
安倍 宣昭(総務部長) 他 |
以 上
|