8月分の電力需給実績について

平成15年9月30日

1.電力需要について(表−1参照)

 8月分の販売電力量は、7月から8月にかけて冷夏であったことが影響し、全体的に冷房需要が減少したことなどから、61億6,700万kWh、対前年比93.5%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 冷房需要が減少したことなどから、対前年比91.4%の実績となりました。

(電力)
 業務用電力は、医療関係の新増設を中心に契約電力の増加がみられたものの、事務所やスーパーなどの空調需要が大幅に減少したことなどから、対前年比91.5%の実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、製造業を中心に契約電力の減少がみられたことや、事務所を中心とした冷房需要の減少などから、前年実績を大幅に下回りました。高圧電力Aは、食料品を中心に冷房、冷却装置の稼動が減少したことなどから前年実績を下回りました。この結果、小口電力計では、87.4%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、空調・冷却機器の稼動低下や食料品での生産減少があったものの、鉄鋼の輸出向け鋼材や機械の自動車関連部品などの生産が引き続き堅調に推移していることなどから、対前年比100.2%の実績となりました。

2.供給力について(表−2参照)

 8月の発受電電力量の合計は、69億8,400万kWhとなり、計画比97.0%、前年比96.5%の実績となりました。

(自社水力)
 電源地点の降水量が多かったことから、出水率139.0%の豊水となり、発電量は計画を2億1,400万kWh上回る9億900万kWhとなりました。

(自社火力)
 需要の減少および水力の増加はあったものの、原子力の発受電量の減少などから、発電量は計画を6億2,700万kWh上回る51億1,200万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所2号機の定期検査延長のため、計画を5億4,300万kWh下回る10億2,600万kWhとなりました。

(他社受電)
 火力の受電量が増加したことなどから、他社受電合計では計画を4億7,200万kWh上回る20億5,300万kWhとなりました。

以 上


15年8月分の需要実績
(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,761

1,928

91.4 1,889 93.2





業務用 1,240 1,355 91.5 1,330 93.2
小 口 1,001 1,146 87.4 1,094 91.6
大 口
(特定規模需要以外)
638 648 98.5 644 99.1
その他 129 134 96.1 150 86.3
3,008 3,283 91.6 3,218 93.5
電灯・電力計 4,769 5,211 91.5 5,107 93.4
特定規模需要 1,398 1,387 100.8 1,385 100.9
販売電力量計 6,167 6,598 93.5 6,492 95.0

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
1,959 1,955 100.2

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 92.1 紙・パルプ 97.7 化学 93.4
窯業・土石 112.3 鉄鋼 107.0 非鉄 98.1
機械 99.8



15年8月の供給力概要
(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 853 647 131.8 608 245 140.3
貯・揚水式 56 79 71.8 87 -31 64.7
909 726 125.3 695 214 130.8
火 力 5,112 4,758 107.4 4,485 627 114.0
原 子 力 1,026 1,617 63.4 1,569 -543 65.4
合 計 7,047 7,101 99.2 6,749 298 104.4
他社受電 2,053 1,618 126.9 1,581 472 129.9
融通 -2,106 -1,457 144.6 -1,080 -1,026 195.0
揚 水 用 -10

-27

37.7 -50 40 20.6
発 受 電 合 計 6,984 7,235 96.5 7,200 -216 97.0
出 水 率 139.0 105.5 100.0 39.0