用 語 解 説 等


○湿分分離加熱器
  タービンの熱効率を向上させるため,高圧タービンを回した蒸気の湿分を除去するとともに,高温の蒸気の一部を利用して低圧タービンに送る蒸気を加熱する役割を持っています。

○ドレンタンク
  湿分分離加熱器で加熱に使用した蒸気のドレン(排水)を貯留する役割を持っています。
 (容量=0.7m3,台数=4台)

○高水位調節弁
  湿分分離加熱器ドレンタンクの水位は,通常は水位調節弁により制御していますが,何らかの原因で水位が設定値以上に上昇した場合,当該弁が動作し,ドレン(排水)を復水器に送水することによりドレンタンクの水位を通常運転レベルに調節する働きをする弁です。
なお,当該弁は,発電機出力20%以上では通常全閉状態であり,低出力運転時では強制的に全開としています。

○ボンネットフランジ
  当該弁は大別すると「弁ふた(ボンネット)」と「弁箱」の上下二つの部分がボルトで接合されていますが,その接合部のボンネット側の部分です。

○原子炉手動停止の経緯
  高水位調節弁の前後に弁がないことから,運転を継続したままで当該弁の詳細調査・点検ができないこと,および運転中は当該弁まで高温高圧の流体が来ているため,作業安全に十分考慮する必要があることから,原子炉を停止して点検・調査を行うこととしたものです。