「東北地域の景況調査」(平成15年4〜6月期)について


平成15年8月12日


 当社では、東北6県および新潟県の経済や景気動向および生産状況を把握するため、平成8年3月より四半期ごとに「東北地域の景況調査」を実施しておりますが、このたび、平成15年4〜6月期の調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。


(調査実施概要)
 1.調査対象  当社管内の産業用お客さま
 2.調査時期  平成15年7月1日〜平成15年7月15日
 3.調査方法  郵送法
 4.回収状況  (発送)1,000社 (有効回答数)609社
    (有効回答率60.9%)
 
(調査結果要旨)
1.業況および景気 「来期業況DIは5期ぶりにプラス転化の見通し」
各社の業況については、今期3ヵ月(平成15年4〜6月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が、4期連続のマイナスとなる▲10.2(「上昇」18.5%、「下降」28.7%)となったものの、前回(平成15年4月)調査の平成15年1〜3月期判断(▲18.4)から8.2ポイント改善した。来期3ヵ月(平成15年7〜9月期)については、DIが+2.5と、今期に比べ12.7ポイント改善し、5期ぶりにプラスに転化する見通しが示されている。

各社が判断する国内全体の景気については、今期3ヵ月のDIが、11期連続のマイナスとなる▲13.7となったものの、前回調査(▲34.5)に比べ、20.8ポイントと大幅に改善した。また来期3ヵ月については、DIが▲4.3となり、今期に比べ9.4ポイントの改善が見込まれている。

売上高については、今期3ヵ月のDIが▲10.6となり、前回調査(▲17.6)より7.0ポイント改善した。また製品出荷量については、今期3ヵ月のDIが▲5.8となり、前回調査(▲14.5)より8.7ポイント改善した。来期3ヵ月については、売上高が+0.6、製品出荷量は+1.7と引き続き改善し、双方とも3期ぶりにプラスに転化する見通しが示されている。

 
2.生産設備の動向 「足元は横ばいながら先行きは上昇の見通し」
生産設備については、今期3ヵ月の「新増設」が9.2%、「減少」が5.2%となり、DIは+4.0と、前回調査(+5.1)に比べわずかに悪化した。一方、来期3ヵ月では、「新増設」が13.5%、「減少」が3.2%となり、DIは+10.3と今期に比べ上昇する見通しが示されている。

 
3.雇用人員の状況、今後の採用計画 「改善傾向にあるものの、依然厳しい情勢」
雇用人員の状況については、「適正である」が74.8%を占める一方、「過剰」(17.0%)が「不足」(8.2%)を11期連続で上回り、DIは+8.8となった。

今後の採用計画については、「現状維持の予定」が75.7%を占める一方、「増員の予定」(9.6%)が「削減の予定」(14.7%)を10期連続で下回り、DIは▲5.1となった。

以 上