(別 紙1)
「環境行動レポート2003」の概要 (平成14年度の主な実績)
●CO2の排出抑制 |
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CO2排出原単位(販売電力量1kWhあたりのCO2排出量)が、原子力発電所の停止期間延長に伴う火力発電所の焚き増しにより、当初計画値(0.36kg-CO2/kWh)に比べて増加したものの、女川原子力発電所3号機の順調な運転により、0.425kg-CO2/kWhと前年度(0.429kg-CO2/kWh)並になりました。
また、設備の効率向上対策としては、火力発電所において、日常の温度管理の改善などにより高効率運転に努めた結果、東新潟火力発電所4-1号系列では、年間の熱効率が50.32%となり、営業運転開始以来、初めて年間の実績で50%以上を達成しました。さらに、発電所自体で使用する所内電力を差し引いた熱効率は49.53%となり、4年連続で全国第1位となりました。 |
●新エネルギーの利用促進 |
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新エネルギーからの購入電力は、風力発電が約18万kW、太陽光発電が約2.4万kWとなり、前年度比ではそれぞれ約2倍、約1.5倍と大幅に増加しました。 |
●CO2削減に向けた国際的な取り組み |
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世界銀行炭素基金への500万ドルの追加拠出や、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からのカザフスタンでの省エネルギーモデル事業受託など、地球規模でのCO2削減に向けた取り組みを進めています。 |
●廃棄物有効利用の拡大 |
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廃棄物有効利用率は、石炭灰のセメント原料化や電力用資機材の再使用・リサイクルの拡大に努めた結果、94.4%と前年度比で約10ポイント向上し、最終処分量は、約6.4万トンと前年度の1/3となりました。
これにより、「平成15年度で有効利用率90%以上、最終処分量17万トン以下」とした目標を1年前倒しで達成しました。
◆石炭灰のセメント原料等への有効利用:有効利用率93.4%(前年比約13ポイント増)
◆古コンクリート柱の再使用・リサイクル:有効利用率99.7%(前年比約8ポイント増)など |
●環境コミュニケーションの推進 |
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各事業所において、地域の方々とともに植樹・植林や清掃ボランティア、リサイクル活動、環境・エネルギー学習の支援などさまざまな取り組みを展開しました。特に6月の環境月間には、全社的な取り組みを展開した結果、1ヶ月間で約220件、参加人数約1万4千人と前年度実績(約150件、約1万人)を大幅に上回りました。 |
●環境会計 |
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環境活動に要した費用と得られた効果を定量的に把握・評価する仕組みとして、平成12年度より「環境会計」を導入していますが、平成14年度は環境費用が429億円と前年度並になりました。
今後も環境会計の把握に努め、環境保全と経済性のバランスがとれた効果的な環境活動を進めていきます。 |
以 上
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