別紙

「石炭灰(クリンカアッシュ)を利用した土質改良技術の開発」研究概要

1.混合土の用途

○路床・・ 舗装の下の厚さ約1mの部分。舗装と一体となって交通の荷重を支え、路床の下部にある路体に対して交通の荷重を分散する役割がある。
○路体・・ 盛土で構成された道路において、路床より下の部分。路体は、盛土の主体部分。

2.クリンカアッシュと不良土の混合試験
 クリンカアッシュと不良土を直接混合する方法とサンドイッチ状にした後に混合する方法で試験を実施。混合方法の違いにより、含水比に大きな変化がなかったことから直接混合する方法を選定。

3.クリンカアッシュと不良土の混合割合による土質改良試験
 クリンカアッシュと不良土の混合割合を@5:5、A3:7、B1:9の3ケースで試験を行った。いずれの混合割合においても混合土の土質が改良されたが、クリンカアッシュの混合割合が高いものほど土質改良効果が良好であった。

※コーン指数・・ 土の泥状化の測定値。コーン指数が高いほど固い状態の土となる。 クリンカアッシュを5割まで使用したものが、道路盛土材として利用可能な目標値に短期間で到達している。