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女川原子力発電所1号機 第15回定期検査の状況
(平成15年5月分)

1. 進捗状況

 女川原子力発電所1号機は、平成14年9月8日より第15回定期検査を実施しています。
  9月7日 21時00分 電気出力降下開始
  9月8日 01時00分 発電停止
 調査を行うために切断した、ひびの兆候が確認された原子炉再循環配管について、傷の深さ等の測定・分析を行っています。
 (添付−1 女川原子力発電所1号機 第15回定期検査 主要点検工程表 参照

 

2. 主要機器の点検状況

 主な機器の点検状況は以下のとおりです。

(1)シュラウドの点検状況

 シュラウドの健全性に関する評価について原子力安全・保安院に報告を行い、2月18日の原子力安全・保安部会原子力発電設備の健全性評価等に関する小委員会(第5回)にて、当社の評価は妥当であり現時点で補修の必要はないとの評価を頂きました。
 中間部リングおよび下部リングのひびについては、除去せず、次回定期検査以降、適切な頻度でひびの進展状況を監視していきます。



(2)原子炉再循環配管の点検状況

 調査を行うために切断した、ひびの兆候が確認された原子炉再循環配管について、傷の深さ等の測定・分析を行っています。なお、従来と異なる超音波探傷検査手法による再測定結果については、実測データと比較分析した後、報告いたします。
 また、第12回定期検査および第14回定期検査において確認された4箇所の溶接継手部のうち、既に2箇所は、流量計の交換工事に伴い配管を新品に交換しておりますが、ひびの深さ測定のためにひびを除去した2箇所の溶接継手部についても、今定期検査で新たに発見された6箇所の溶接継手部の再測定作業と合わせて新品と交換しております。
 なお、配管取替え終了後は、国の漏えい検査等を受検する予定です。



(3)原子炉圧力容器ノズル改造工事

 応力腐食割れに対する予防保全の観点から行っていたノズルの改造工事を終了し、国の使用前検査の受検準備を進めております。

(4)残留熱除去系の蒸気凝縮配管の撤去

 配管内に水素等の非凝縮性ガスが滞留しないように残留熱除去系の蒸気凝縮機能に係る配管の撤去工事を終了し、国の使用前検査の受検準備を進めております。


(5)制御棒駆動水圧系配管等ステンレス製配管の点検状況

 東京電力株式会社 福島第一原子力発電所3号機および4号機において発生した、制御棒駆動水圧系配管の塩化物に起因する応力腐食割れ事象に対する原子力安全・保安院の指示(平成14年11月27日付)に基づく点検を終了し、問題のないことを確認しました。(5月13日)
 点検結果については、5月27日に国に報告いたしました。

 

3.トラブルに該当しないひび、傷等の状況について

 トラブルに該当しない「ひび」や「傷」等の軽度な事象は、ありませんでした。

以 上