別 紙


女川原子力発電所2号機 第6回定期検査の概要


1.
定期検査の期間
   平成15年5月22日(木)から約3ヵ月間
   
2.
主要な点検ならびに作業計画
 
(1)
燃料集合体の取替え
   今回の定期検査期間中に560体ある燃料集合体のうち、128体程度を新燃料に取替える計画としております。
   
(2)
制御棒駆動機構の点検
   137体ある制御棒駆動機構のうち、今回の定期検査では19体について分解点検を実施いたします。
 なお、分解点検の対象となる19体のうち、6体については予備品と取替えることにより、作業時間の短縮を図ることとしております。
   
(3)
主復水器細管の点検
   26,600本ある復水器細管全数について点検し、必要に応じて補修を実施いたします。
   
(4)
炉心シュラウドおよび原子炉再循環配管等の点検
   平成15年4月17日に原子力安全・保安院から出された点検指示に基づき炉心シュラウドおよび原子炉再循環配管等について点検を実施いたします。
 点検範囲は以下のとおりです。
炉心シュラウド
   第5回定期検査で点検を行った以外の全ての周方向溶接線
原子炉再循環配管等
   全溶接線(76個所)のうち、39個所

 なお、上記の指示に基づき、平成15年5月16日に女川原子力発電所における点検計画を原子力安全・保安院に提出しております。

*原子力安全・保安院からの点検指示(概要)
炉心シュラウド
 
a. 実効運転年数5年以上経過した炉心シュラウドの全ての周方向溶接線およびその近傍を、至近2回の定期検査の期間に点検すること。
b. ひび割れが存在する状態で使用する場合には、原則、毎定期検査時にひび割れ個所を点検すること。
原子炉再循環配管等
 
a. 実効運転年数5年以上経過したステンレス316L系材を用いた原子炉再循環配管等の溶接継手部を点検すること。
b. 5年を超えない期間毎に、対象となる全ての溶接継手部の点検を実施すること。

以 上

  

 <参考>

○当社女川原子力発電所の現況
 1号機(定格電気出力:52万4千キロワット) 平成14年9月8日から定期検査中
 2号機(定格電気出力:82万5千キロワット) 平成15年5月22日から定期検査予定
 3号機(定格電気出力:82万5千キロワット) 運転中

 

○定格熱出力一定運転とは
 従来は、発生する電気が一定になるように原子炉で発生する熱を調整して運転していました。これに対して、原子炉で発生する熱を一定に保つと、海水温度が低い冬季にはより多くの電気を作ることができるので、発生する電気が増加します。このように、原子炉で発生する熱を定格(=100%)付近で一定に保つ運転方法を「定格熱出力一定運転」といいます。この運転を行えば、原子力発電所の安全運転を確保しながら、より多くの電気を作れるので、二酸化炭素排出量を増やすことなく発電電力量を増やすことができます。