3月分の電力需給実績について

平成15年4月24日

1.電力需要について(表−1参照)

 3月分の販売電力量は、64億4,700万kWh、対前年比105.8%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 昨年3月が暖冬であったため、その反動により暖房需要が増加したことなどから、対前年比105.9%の実績となりました。

(電力)
 業務用電力は、電灯同様、気温の影響により暖房需要が増加したことなどから、対前年比106.1%の実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、低圧高稼動契約への移行による影響はあったものの、暖房需要が増加したことなどから、前年実績を上回りました。高圧電力Aは、機械業種を中心として操業水準が高めに推移したことなどから、前年実績を上回りました。この結果、小口電力計では、103.1%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、鉄鋼が設備点検の影響などから前年割れとなったものの、化学が自家発の稼動減に伴う売電増などから高い伸びとなったことに加え、非鉄や紙パルプにおいても生産増により高い伸びとなったことなどから、対前年比107.0%の実績となりました。

2.供給力について(表−2参照)

 3月の発受電電力量の合計は、72億7,900万kWhとなり、計画比103.2%、前年比106.6%の実績となりました。

(自社水力)
 電源地点の降水量が少なかったことや、融雪出水が平年より遅れたことなどから、出水率81.0%の渇水となり、発電量は計画を1億6,500万kWh下回る6億 6,200万kWhとなりました。

(自社火力)
 需要の増加や、原子力の発受電量の減少などから、発電量は計画を14億5,900万kWh上回る58億7,100万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所1号機の定期検査延長のため、計画を3億5,900万kWh下回る6億1,400万kWhとなりました。

(他社受電)
 火力の受電量が増加したことなどから、他社受電合計では計画を2億9,300万kWh上回る19億1,900万kWhとなりました。

以 上


15年3月分の需要実績
(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 2,114 1,996 105.9 2,104 100.5





業務用 1,167 1,101 106.1 1,128 103.5
小 口 930 901 103.1 916 101.5
大 口
(特定規模需要以外)
638 613 104.1 632 100.9
その他 150 140 106.7 149 100.6
2,885 2,755 104.7 2,825 102.1
電灯・電力計 4,999 4,751 105.2 4,929 101.4
特定規模需要 1,448 1,341 107.9 1,343 107.8
販売電力量計 6,447 6,092 105.8 6,272 102.8

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
2,021 1,889 107.0

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 95.9 紙・パルプ 113.6 化学 137.3
窯業・土石 102.9 鉄鋼 95.8 非鉄 110.2
機械 103.7



15年3月の供給力概要
(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 616 938 65.7 766 -150 80.5
貯・揚水式 46 44 105.2 61 -15 76.1
662 982 67.5 827 -165 80.1
火 力 5,871 4,547 129.1 4,412 1,459 133.1
原 子 力 614 1,004 61.2 973 -359 63.1
合 計 7,147 6,533 109.4 6,212 935 115.1
他社受電 1,919 1,789 107.3 1,626 293 118.0
融通 -1,748 -1,488 117.5 -771 -977 226.8
揚 水 用 -39 -2 20倍 -11 -28 348.9
発 受 電 合 計 7,279 6,832 106.6 7,056 223 103.2
出 水 率 81.0 129.1 100.0 -19.0