平成15年3月19日
当社は、本日、「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の第4回会合を開催いたしましたので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
標記顧問会議は原子力に関する情報公開のあり方や「女川原子力発電所における自主点検作業の適切性確保に関する総点検調査」に関する調査プロセスの妥当性・公正性、ならびに不正防止策などについて、社外の有識者の方々より助言いただくことを目的に設置したものです。なお、第5回会合につきましては、平成15年5月中旬に開催を予定しております。
【第4回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」 開催結果の概要】
●開催日時 |
平成15年3月19日(水)午後1時 〜午後3時 |
●開催場所 |
江陽グランドホテル(4階 真珠の間) |
●出席者 |
別紙のとおり
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●議事概要 |
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(1)女川原子力発電所における自主点検作業の適切性確保に関する総点検調査について
(2)女川原子力発電所1号機の炉心シュラウド、再循環配管の点検状況について
(3)第1回〜第3回までに拝聴したご意見の整理と、今後ご意見をいただきたい論点に
ついて
なお、岡田副社長の挨拶要旨および出席委員の方々からの主なご発言は、以下の
とおりです。 |
【岡田副社長挨拶要旨】
- 当社は3月14日、「女川原子力発電所における自主点検作業の適切性確保に関する総点検調査の最終報告」を原子力安全・保安院に対し提出いたしました。
- 委員の皆さまには、第3回「顧問会議」(1月24日開催)において、「企業倫理・法令遵守への取り組み強化」についてご議論いただきましたが、その際に賜りましたご意見を踏まえ、企業倫理・法令遵守に係る推進体制を強化する観点から、当社は、新たに企業倫理担当役員を配置するとともに、業務運営全般における企業倫理・法令遵守に関する問合せ・相談を受け付ける「企業倫理相談窓口」を設置する旨、2月28日に公表いたしますとともに、最終報告へも盛り込んでおります。
- 今回は、これまでいただいたご意見等を踏まえ、今後3回の「顧問会議」でさらに論議を深めていただきたく、その方向性を整理いたしましたので、最終的な取りまとめの方向性とあわせてご意見を承りたいと考えています
【出席委員の方々の主なご発言】
- 自主点検調査の最終報告書の中で「文書管理上の不備」について触れられているが、文書管理に真剣に取り組んでいるということ、また、そのような細かいことまで公表するという姿勢に、企業としての誠意を感じる。そして、このような取り組みが、安心感・信頼感の醸成につながるものと評価する。
- 原子力発電所の保守・運転には、専門的な技術・知識の必要性などから、東北電力以外の人たちも多く携わっていると思う。企業倫理・法令遵守の取り組みを進める際には、このような社員以外の方々にも、社員と同様の視点で指導・教育していくべきである。
- 定期検査中の原子力発電所の事象に係る新しい情報公開ルールについて、改善していく旨の報道もあったが、運転中の原子力発電所の情報公開についても、迅速かつ分かりやすい情報公開となるよう、議論を深めてほしい。
- 国民は何よりも安心を求めている。そのような観点からすれば、再循環配管の傷に類する情報を出す際には、再測定を行うというようなことだけではなく、いつ頃までに、どの程度まで作業が進むかなど、その大まかな見通しも明らかするようにしてほしい。
以 上
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