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女川原子力発電所1号機 第15回定期検査の状況
(平成15年2月分)

1. 進捗状況

女川原子力発電所1号機は、9月8日より第15回定期検査を開始しています。
 9月7日 21時00分 電気出力降下開始
 9月8日 01時00分 発電停止
 原子炉再循環配管の溶接継手部について、自主的に従来と異なる超音波探傷検査手法を用いて再測定を行っています。

2. 主要機器の点検状況

 主要機器の点検状況は以下のとおりです。
 ( 添付資料 女川原子力発電所1号機 第15回定期検査 主要点検工程表 参照

(1)シュラウドの点検状況

 シュラウドの健全性に関する評価について原子力安全・保安院に報告を行い、2月18日の原子力安全・保安部会原子力発電設備の健全性評価等に関する小委員会(第5回)にて、当社の評価は妥当であり現時点で補修の必要はないとの判断を頂きました。

(2)原子炉再循環配管の点検状況

 今定検において新たにひびの兆候が確認された6箇所の溶接継手部について、2月
28日より自主的に従来と異なる超音波探傷検査手法を用いて再測定を行っています。

 なお、すでにお知らせのとおり、第12回定期検査および第14回定期検査においてひびの兆候が確認された4箇所の溶接継手部のうち、2箇所については、流量計交換に伴い配管を取替え済みで、残りの2箇所については、ひびの深さ測定に伴ってひびを除去済みです。
 これらの配管は、今後、国の漏えい検査等を受検する予定です。

(3)原子炉圧力容器ノズル改造工事

 応力腐食割れに対する予防保全の観点から行っていたノズルの改造工事を終了し、国の使用前検査の受検準備を進めています。

(4)残留熱除去系の蒸気凝縮配管の撤去

 配管内に水素等の非凝縮性ガスが滞留しないように残留熱除去系の蒸気凝縮機能に係る配管の撤去工事を終了し、国の使用前検査の受検準備を進めています。


(5)制御棒駆動水圧系配管等ステンレス製配管の点検状況

 東京電力株式会社 福島第一原子力発電所3号機および4号機において発生した、制御棒駆動水圧系配管の塩化物に起因する応力腐食割れ事象に対する原子力安全・保安院の指示(平成14年11月27日付)に基づく点検を継続して行っています。


3. 安全上重要な機器におけるトラブルに該当しない「ひび」や「傷」等の状況について

 安全上重要な系統・機器等にトラブルに該当しない「ひび」や「傷」等の軽度な事象は、ありませんでした。

以 上