平成15年度風力発電プロジェクトの募集およ
び系統連系に関する事前説明会の開催について

平成15年3月7日

 当社は本日、仙台市において、風力発電プロジェクトを計画されている事業者を対象に、平成15年度の募集概要および系統連系に関する説明会を開催いたしました。

 当社では、出力規模が2,000kW以上の風力発電プロジェクトについては、平成13年度から3カ年で30万kW程度を入札により募集することとしており、これまで2回の入札において21万kW程度の受入れが確定しています。このため、平成15年度の募集量は9万kWとし、平成16年度から18年度に受給を開始する事業を対象としました。また、これまで実施した入札では、電気自体の価値に新エネルギーに対する付加価値を上乗せした入札価格での募集を行なっていることから,今回も同様にRPS制度における「電気」と「新エネルギー等電気相当量」をパッケージで当社に販売するプロジェクトを対象にしています。

 一方、2,000kW未満については、平成15年度から17年度までに受給を開始する事業を対象に、抽選により1万kWを募集することとしました。また、「新エネルギー等電気相当量」については、RPS制度の運用の中で新エネ等発電事業者や電気事業者間の全国大での取引に活用できるよう考慮し、当社では「電気」のみを購入することにしています。

 平成15年4月より全面施行される「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」(RPS制度)に基づき、電気事業者には毎年、販売電力量に応じた一定割合以上の新エネルギー等による電気の利用が義務付けられることとなります。
 電気事業者は義務の履行にあたって、自ら新エネルギー等により発電するほか、発電事業者が新エネルギー等により発電した「新エネルギー等電気」もしくは「新エネルギー等電気相当量」を購入することにより、経済性等を総合的に勘案して、最も有利な方法を選択することができます。

 RPS制度においては、新エネ等発電事業者は発電した電気について、「電気」自体と新エネルギーの価値相当分である「新エネルギー等電気相当量」を一体あるいは別々に販売することが可能となっております。「新エネルギー等電気相当量」は、新エネ等発電事業者や電気事業者が、それぞれ届出を行った電子口座に記録され、電子口座は政府が管理します。取引を行う場合は当事者の届出に基づき、売り手が減少の記録申請を行い、買い手が同量分の増量申請を行います。

 なお、RPS制度の導入により現行の余剰購入メニューは、太陽光発電からの余剰購入メニューを除き平成15年3月末をもって適用を終了し、平成15年4月1日からは新たな購入単価を適用することとしております。

以 上

風力発電プロジェクトの募集概要および余剰購入メニューの購入単価

平成15年度 風力発電プロジェクトの募集概要

1. 2,000kW以上の風力発電設備

(1) 募集対象
次のいずれにも該当する案件を募集対象とします。
@ 平成16年度から18年度までに受給開始するもの
A 1受給契約の出力合計が2,000kW以上のもの
※各風力発電設備の定格出力(kW)を単純に合計した値
B RPS制度における「電気」および「新エネルギー等電気相当量」を当社
に販売するプロジェクト
(2) 入札募集量 9万kW
(3) 選定方法 入札を実施し、応募価格の低い案件から落札候補者を決定
(4) 購入価格    RPS制度における「電気」および「新エネルギー等電気相当量」
を応募価格とします。
(5) 受給期間 受給開始日から起算して17年間とします。
(6) 今後のスケジュール
 
平成15年3月 7日
 事前説明会の開催
3月10日
 系統連系事前検討の受付開始
3月25日
 系統連系事前検討の受付締切
4月下旬  
 入札募集説明会
8月中旬頃
 入札募集の開始
9月中旬頃
 入札募集の締切
10月頃
 落札候補者の決定

2.2,000kW未満の風力発電設備

(1) 募集対象 
次のいずれにも該当する案件を募集対象とします。
@ 平成15年度から17年度までに受給開始するもの
A 出力合計が2,000kW未満の風力発電設備で、RPS制度における
「電気」のみを当社に販売するプロジェクト
(2) 募集量 1万kW
(3) 選定方法 抽選を実施し、系統連系の予備検討を終了した案件に全数順位付けを
行い、その後順位付けに従い系統連系の本検討を進め連系候補者を選
定いたします。
(4) 購入価格    RPS制度における「電気」のみの購入価格とし、3.00円/kWh
といたします。
(5) 受給期間 受給開始日から起算して17年間とします。
(6) 今後のスケジュール
 
平成15年3月10日
 系統連系予備検討の受付開始
3月25日
 系統連系予備検討の受付締切
5月中旬
 本検討の受付、抽選の実施
10月頃
 連系候補者の決定

余剰購入メニューについて

 平成15年4月からのRPS制度の導入に伴ない、現行の「余剰電力メニュー」は太陽光発電のメニューを除き、「電気」の買い取りを基本とする購入単価への見直しを行います。

(1) 適用開始日  平成15年4月1日から適用いたします。
(2) 購入単価
適 用 区 分
購入単価(1kWhあたり)
バイオマス発電を除くRPS対象
電源から「電気」を購入する場合
3.00円
バイオマス発電から「電気」を購入
する場合
平日昼間(夏  季) 4.90円
平日昼間(その他季) 4.20円
夜  間       1.80円
風力発電については、系統への影響を勘案しながら受入れを行う必要があることから、原則として随時受入れは行わず、受入れ量を示して募集することといたします。

以 上