西豪州LNG拡張プロジェクトに関する
LNG売買契約の締結について

平成15年3月5日

 当社は本日、西豪州LNG拡張プロジェクトからのLNG購入について、本プロジェクトの売主であるウッドサイド・エナジ−社を始めとする売主6社とLNG売買契約を締結いたしました。
 このたびの契約締結により、当社は本拡張プロジェクトから2005年4月以降15年間にわたり、年間約40万トンのLNGをFOB(本船渡し)契約(*1)により購入することとなります。

 西豪州では、すでに既存のLNGプロジェクト(*2)が稼動中であり、1989年より、年間約730万トンのLNGが日本向けに供給されております。本拡張プロジェクトはこの既存プロジェクトにおけるLNG生産設備を増設し、増産される年間約420万トンのLNGを日本等に供給するというものです。
 今回の契約締結により、当社における燃料調達先の更なる多様化が図られるとともに、FOB契約により海上輸送運賃の低減を図ることにより、一層経済的でかつ弾力性のある燃料調達を実現し得るものと考えております。また、LNGの輸送については、現在、当社がアルンKプロジェクト向けに使用しているLNG船1隻を使用する予定です。

 当社は現在、インドネシア、マレーシア、カタールから年間約400万トンのLNGを購入しておりますが、オ−ストラリアは当社にとりまして、4番目のLNG供給国となります。

 今回のLNG売買契約の調印式は、現地時間で本日17時(日本時間:本日18時)より、ウッドサイド・エナジ−社ジョン・エークハースト社長を始めとする売主6社の各代表ならびに当社の取締役社長幕田圭一が出席し、パ−ス市内のウッドサイド・エナジ―本社において行われました。

 当社では、今後とも良質で低廉な電気をお客さまにお届けできるよう、「経営効率化計画」に基づき、経営全般にわたる徹底した効率化を推進しているところです。
 燃料の調達については、エネルギー事情に対応しながら、燃料の安定調達や弾力性の確保を図るとともに、より経済的な調達をめざしており、今回の新たなLNG売買契約の締結はその一環として行われたものです。

 今回のLNG売買契約の概要は別紙のとおりです。

以 上


(*1)FOB契約(Free On Boad:本船渡し)
FOBとは、買主が手配した本船に約定品(LNG)を積み込むまでの費用と危険を売主が負担する受渡形態。

(*2)既存のプロジェクト
既存プロジェクト(西豪州LNGプロジェクト)は、今回の西豪州LNG拡張プロジェクトと同様、ウッドサイド・エナジ−社を始めとする売主6社が参画しており、1989年以降、年間約730万トンのLNGが日本向けに供給されている。




[参考]当社のLNG購入状況

■現在購入しているプロジェクト
  
プロジェクト名 購入数量 契約期間
インドネシア アルンK 年間約300万トン 1984年〜2004年(21年間)
マレーシア デュア(K) 年間約 50万トン 1996年〜2016年(20年間)
カタール 年間約 54万トン 1999年〜2021年(23年間)

■今後購入を予定しているプロジェクト(いずれも契約締結済み)
  
プロジェクト名 購入数量 契約期間
インドネシア アルンK(*) 年間約 83万トン 2005年〜2009年(5年間)
マレーシア ティガ(L) 年間約 50万トン 2005年〜2025年(20年間)
(*)2005年より延長契約を締結