別 紙


女川原子力発電所3号機 第1回定期検査の概要


1.
定期検査の期間
   平成15年2月24日(月)から約3ヵ月間
   
2.
主要な点検ならびに作業計画
 
(1)
燃料集合体の取替え
   今回の定期検査期間中に560体ある燃料集合体のうち、96体程度を新燃料に取替える計画としております。
 なお、取替える新燃料のうち94体程度を9×9燃料とする予定です。
   
(2)
制御棒駆動機構の点検
   137体ある制御棒駆動機構のうち、今回の定期検査では20体について分解点検を実施いたします。
 なお、分解点検の対象となる20体のうち、6体については予備品と取替えることにより、作業時間の短縮を図ることとしております。
   
(3)
出力領域モニタの取替え
   31本ある出力領域モニタについては、性能機能維持を図るため、今回の定期検査では1本について取替えを実施いたします。
   
(4)
制御棒の取替え
   137本ある制御棒のうち、今回の定期検査では4本について取替えを実施いたします。
 なお、今回取替える4本は、従来のボロンカーバイド粉末を中性子吸収材とする制御棒から、ハフニウム板を中性子吸収材とする制御棒に取替えます。ハフニウム板を使用した制御棒は、従来型制御棒に比べ寿命が長いことから、取替え本数の削減による廃棄物量の低減を図ることができます。
   
(5)
主復水細管の点検
   26,768本ある復水器細管全数について点検し、必要に応じて補修を実施いたします。

以 上


  <参考>当社原子力発電所の現況
女川原子力発電所 1号機(52万4千キロワット) 平成14年9月8日から定期検査中
  2号機(82万5千キロワット) 運転中
  3号機(82万5千キロワット) 平成15年2月24日から定期検査予定

(参 考)

定格熱出力一定運転とは
 現状は、発生する電気が一定になるように原子炉で発生する熱を調整して運転しています。これに対して、原子炉で発生する熱を一定に保つと、海水温度が低い冬季にはより多くの電気を作ることができるので、発生する電気が増加します。このように、原子炉で発生する熱を定格(=100%)で一定に保つ運転方法を「定格熱出力一定運転」といいます。この運転を行えば、原子力発電所の安全運転を確保しながら、より多くの電気を作れるので、二酸化炭素排出量を増やすことなく発電電力量を増やすことができます。