女川原子力発電所1号機炉心シュラウドの健全性および
再循環配管材料調査結果の報告について

平成15年2月18日

 当社,女川原子力発電所1号機(平成14年9月8日から第15回定期検査中)の原子炉圧力容器内にあるシュラウドおよび原子炉再循環配管で確認されたひびに関しましてこれまで調査・検討を進めてまいりましたが,このほどシュラウドの健全性に関する評価および再循環配管の材料調査結果がまとまり,本日,原子力安全・保安院に以下の内容の報告を行いましたのでお知らせいたします。
 これらの報告内容については,国において評価される予定です。

 

1. 炉心シュラウドの健全性について(別紙1)
   中間部リングおよび下部リングに発生したひびについて発生要因の調査を行った結果,応力腐食割れの可能性が高いと推定されました。
 健全性評価を行った結果,至近の発電所の運転において強度上の問題となるものではなく,運転継続が可能と評価いたしました。
 今後,ひびの影響が十分小さく問題とならない期間内に炉心シュラウドの再点検または補修を行うことといたします。

2. 再循環配管の材料調査結果について(別紙2)
   ひびが確認された再循環配管のうち,代表部位から材料サンプルを採取し,外観観察,断面観察等の調査を行いました。
 その結果,ひびは配管内面の溶接部近傍から発生し,枝分かれをしながら進展しており,ひびの先端部分が溶接金属内に進展しているものも認められました。

 今後は,再循環配管で確認されたひびの長さや深さの測定精度分析や改善等について検討を進めてまいります。

別紙1:女川原子力発電所1号機炉心シュラウド中間部リングおよび下部リングのひびについて
別紙2:女川原子力発電所1号機再循環配管の材料サンプル調査結果について

以 上