女川原子力発電所1号機における原子炉再循環配管の点検終了について

平成15年2月3日

 当社,女川原子力発電所1号機(平成14年9月8日から第15回定期検査中)の原子炉再循環配管について,点検が終了しましたのでその結果についてお知らせします。

 女川原子力発電所1号機の原子炉再循環配管については,第12回および第14回定期検査において4箇所の溶接継手部に傷の兆候が認められたことから10月27日より当該配管の内面からの点検調査(目視検査注1,浸透探傷検査注2,超音波探傷検査注3,材料調査注4)を行った結果, 4箇所の溶接継手部に19個の傷が確認されました。

(9月20日,11月28日お知らせ済み)

 また,前述の4箇所以外の溶接継手部について超音波探傷検査を実施したところ,12月までにA系1箇所,B系5箇所の溶接継手部に7個の傷の兆候が確認されました。

(11月28日,1月16日お知らせ済み)

 1月30日,全ての点検を終了しましたが,上記以外の傷の兆候は認められませんでした。これまでの点検結果の詳細については別紙のとおりです。
 今後はこれらの調査結果に基づき健全性の評価を行ってまいります。また,当該評価については,国へも報告し評価されるものと認識しております。

以上

(注1)
目視検査では,配管内面の傷の有無,位置確認を行います。
(注2)
浸透探傷検査は,浸透液の指示模様によって,傷の有無,傷の位置確認および傷の長さの測定を行います。
(注3)
超音波探傷検査では,超音波の反射を利用して傷の深さ測定を行います。
(注4)
材料調査では,断面観察,硬さ測定,破面観察等を行います。