NEDO国際エネルギー消費効率化等モデル事業FS調査の採択について 〜ベトナムにおける重油焚きボイラ燃料転換モデル事業〜 |
平成14年12月5日
当社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)が平成14年度実施分として公募した「国際エネルギー消費効率化等モデル事業(以下モデル事業)FS(事業可能性)調査」に応募し、このたび採択されました。 当社は、1997年にベトナム電力公社(以下EVN)と相互交流に関する覚書を締結し、これまで太陽光発電と風力発電のハイブリッドシステムの実証試験、EVN研修生の受け入れ、当社技術指導員の派遣等を行いながら、EVNとの友好関係を深めてきました。これらの活動をベースとして、両社にとってメリットのある事業に取り組むこととし、共同プロジェクトの検討を進めてきました。その中でEVNでは既設火力発電所のボイラを燃料転換する実績・ノウハウがなく、燃料転換ニーズが高いことがわかったため、当社の石油火力発電所の燃料転換事業で培った実績・知見を生かすことができると判断しました。また、当社にとっても、モデル事業を通じて、CDM(クリーン開発メカニズム)事業のノウハウを取得できることから、本プロジェクトを、本年度NEDOモデル事業案件の公募に対して応募しておりました。 本プロジェクトは、EVNがベトナム南部に保有する石油火力発電所の重油焚きボイラを天然ガス燃焼用に改造し、石油エネルギー消費量の削減とCO2排出量削減を同時に達成するものであります。また、本プロジェクトにより、硫黄酸化物、ばいじんのゼロエミッション化や窒素酸化物の排出削減にも寄与し、環境負荷の幅広い低減効果が期待できます。 今回のFS調査では、モデル事業実施サイトの選定、モデル事業としての実施可能性、本件で適用する新技術の普及可能性、 CO2削減プロジェクトとしてCDMの実施可能性について調査するものであります。なお、NEDOがFS調査の結果から実施可能と判断した場合にモデル事業が実施されることとなります。 当社は、NEDOから今年9月に受託したカザフスタン共和国の省エネモデル事業への参画を通じて獲得したJI/CDMノウハウも活用しながら、本プロジェクトの実現を目指してFS調査を実施していくこととしております。 なお、本調査は平成15年3月までとなっております。 以 上 |