平成14年11月28日
当社,女川原子力発電所1号機(平成14年9月8日から第15回定期検査中)の原子炉再循環配管について、第12回および第14回定期検査において4箇所の溶接継手部に傷の兆候が認められたことから10月27日(日)より当該配管の内面からの点検調査(目視検査注1、浸透探傷検査注2、超音波探傷検査注3、材料調査注4)を行っております。(10月25日お知らせ済み)
その結果、現在までに浸透探傷検査により前述の4箇所の溶接継手部に19個の傷が確認されました(最大長さ203mm)。なお、撤去配管の2箇所の溶接継手部からサンプルを採取し、現在、発電所および外部機関において詳細調査を実施しております。
また、前述の4箇所の溶接継手部以外の溶接継手部についても超音波探傷検査を実施したところ、現時点でB系に新たに4箇所の溶接継手部に傷の兆候が確認されました。何れも配管の必要厚さを満足していることを確認しております。
なお、今後も調査を継続し、国の指導も受けながら、適切に対応してまいります。
以 上
(注1) |
目視検査では、配管内面の傷の有無、位置確認を行います。 |
(注2) |
浸透探傷検査は、浸透液の指示模様によって、傷の有無、傷の位置確認および傷の長さの測定を行います。 |
(注3) |
超音波探傷検査では、超音波の反射を利用して傷の深さ測定を行います。 |
(注4) |
材料調査では、断面観察,硬さ測定,破面観察等を行います。 |
(別紙1) 系統概略図・原子炉再循環配管 鳥瞰図
(別紙2) 女川原子力発電所1号機 原子炉再循環配管 概要図
(別紙3) 女川原子力発電所1号機 原子炉再循環配管 傷の点検結果一覧表
(別紙4) 女川原子力発電所1号機 原子炉再循環配管 傷の超音波探傷検査結果一覧
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