11月定例社長記者会見概要

平成14年11月20日


 私からは、本日開催いたしました取締役会において承認されました、平成14年度中間決算の概要についてご説明いたします。

○平成14年度中間決算の概要について

 はじめに、平成14年度の中間連結決算の概要につきまして、ご説明いたします。

 収益面では、電気事業において、本年7月に実施した電気料金引下げの影響などがありましたことから、売上高は、前年同期に比べ520億円の減、率にして6.2%減の7,814億円となりました。

 一方、費用面につきましては、女川原子力発電所3号機が順調に稼動したことに伴う火力発電量の減少などにより燃料費が減少したほか、有利子負債の削減により支払利息も減少いたしました。加えて、連結各社においても業務全般にわたり効率経営に努めましたことなどから、前年同期に比べ547億円の減、率にして7.2%減の7,056億円となりました。

 この結果、中間経常利益は、前年同期に比べ21億円の増、率にして2.8%増の796億円となり、中間純利益は、ほぼ前年同期並の485億円となりました。

 以上が、平成14年度中間連結決算の概要でありますが、電力会社では、親会社の事業規模が子会社などに比べて圧倒的に大きいため、連結決算における売上高や利益などの動きにつきましては、親会社である当社の動向が大きく影響しております。

 従いまして、当社単独の中間決算概要をみておくことが必要であることから、経理担当の高橋副社長よりご説明させていただきます。

(以下、高橋副社長より説明)

 それでは、当社単独の平成14年度中間決算の概要についてご説明いたします。

 はじめに収益面について申し上げます。当期の販売電力量は、前年同期に比べプラス0.2%となり、上半期の実績としては2年ぶりに前年を上回りました。
 これは、電灯において、春先の気温が高めだったことにより暖房需要が減少した影響などがあったものの、夏場は昨年よりも暑さが厳しく冷房需要が増加したこと、また、電力において、素材型業種の輸出向け需要を中心に回復がみられたことなどにより、プラスの結果となりました。

 しかしながら、本年7月から実施いたしました電気料金引下げの影響などにより、電灯・電力収入は、前年同期に比べ252億円の減、率にして4.0%減の6,089億円となりました。
 また、電灯・電力収入に、地帯間販売電力料などその他の収入を加えた中間経常収益合計でも、前年同期に比べ366億円の減、率にして4.7%減の7,375億円となりました。

 一方、費用面につきましては、中間経常費用合計では、前年同期に比べ395億円の減、率にして5.6%減の6,654億円となりました。

 費用面の特徴を申し上げますと、前年度に実施いたしました人員のスリム化などによる人件費の減少や、女川原子力発電所3号機が順調に稼動したことに伴う火力燃料費の減少などに加え、業務全般にわたり効率経営に努めましたことなどから、費用のほとんどの項目にわたり、前年同期を下回ることができました。

 この結果、中間経常収益合計から中間経常費用合計を差し引いた中間経常利益は、前年同期に比べ28億円の増、率にして4.1%増の720億円となり、中間決算としては昭和61年以来、16年ぶりに減収増益となりました。

 なお、中間経常利益から法人税等を差し引いた中間利益につきましては、前年同期に比べ24億円の増、率にして5.4%増の467億円となりました。

 以上が、平成14年度中間期の当社単独決算の概要であります。

(以下、幕田社長よりご説明)

○平成14年度の業績見通しについて

 それでは、引き続き、私から、平成14年度通期の業績見通しについてご説明いたします。
 なお、当社の業績予想が連結予想の大半を占めますことから、14年度の業績見通しにつきましては、当社の動向をもとに、ご説明させていただきます。

 はじめに収益面について申し上げますと、今年度の販売電力量は732億kWhと、前年を1.0%程度上回るものと見込んでおりますが、売上高は、電気料金引下げの影響などにより、前年度に比べ6.2%減の1兆4,600億円程度と、減収になる見通しであります。

 一方、費用面につきましては、平成13年度に運転を開始した女川原子力発電所3号機の減価償却費が減少いたします。また、これまで推し進めてきた効率化の成果も現れてきていることにより、前年度に比べ減少するものと見込んでおります。

 この結果、経常利益は、前年度に比べ8.4%減の900億円程度と、減益になる見通しであります。

 こうしたことから、平成14年度通期の連結業績予想につきましても、売上高は6.3%減の1兆5,900億円程度、経常利益は11.0%減の1,020億円程度とそれぞれ前年度実績を下回り、減収減益となる見通しであります。

以上が、平成14年度中間決算の概要であります。

○東北電力グリーンプラザのリニューアルオープンについて

 最後になりますが、今月の25日に、当社PR施設のグリーンプラザがリニューアルオープンいたしますので、一言申し上げます。
 グリーンプラザは、昭和46年に電力ビルに開設して以来、地域の皆さまとの交流の場や、地域への情報発信の場として、市民の皆さまを中心にご利用いただき、大変親しまれてきたと思っております。
 こうした中で、設備や展示装置の老朽化が進んでおりましたことから、グリーンプラザ開設30周年の節目を契機に、本店ビルの移転に伴う電力ビルの改装にあわせまして、市民の憩いの場、交流の場としてご利用いただくため、全面改装工事を進めてまいりました。
 新しいグリーンプラザは、東北地域やエネルギーに関して多くのことが勉強できるよう、これまでとは、ひと味違う工夫がなされており、さまざまな設備や機能などを数多く備えております。
 私としては、今回のリニューアルオープンを機に、地域の皆さまとのふれあいの輪をさらに広げていくことができればと期待しているところであります。

 本日、私からは以上です。

 

以 上