9月分の電力需給実績について

平成14年10月29日

1.電力需要について(表−1参照)

 9月分の販売電力量は、61億9,300万kWh、対前年比103.6%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 時間帯別電灯が、契約口数の増加から高い伸びを示していることや、昨年に比べ暑さが厳しかったことによる冷房設備の稼動増などから、対前年比105.3%の実績となりました。

(電力)
 業務用電力は、契約電力の伸び悩みはあるものの、昨年に比べ暑さが厳しかったことによる空調設備の稼動増などから、対前年比103.5%の実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、契約電力の伸び悩みはあるものの、昨年に比べ暑さが厳しかったことによる空調設備の稼動増などから、前年実績を上回りました。高圧電力Aは、機械業種を中心として操業水準が持ち直しつつあることや、空調設備の稼動増などから、前年実績を上回りました。この結果、小口電力計では、103.6%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、鉄鋼が工場火災による操業停止などから前年割れとなったものの、化学が昨年の設備改修の反動などから高めの伸びとなったことやデジタル機器向け需要の増産などから非鉄や機械が堅調な伸びとなったことから、対前年比102.4%の実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 9月の発受電電力量の合計は、65億4,600万kWhとなり、計画比102.4%、前年比102.1%の実績となりました。

(自社水力)
 電源地点の降水量が少なかったことなどから、出水率66.9%の渇水(過去61ヵ年中渇水第4位)となり、発電量は計画を1億8,600万kWh下回る4億4,100万kWhとなりました。

(自社火力)
 需要の増加や渇水の影響などから、計画を7億7,500万kWh上回る51億7,300万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所の発電量は、計画を3,700万kWh上回る12億7,500万  kWhとなりました。

(他社受電)
 火力の受電量が増加したことなどから、他社受電合計では計画を9,000万kWh 上回る13億8,300万kWhとなりました。

以 上




(単位:百万kWh,%)
14年9月分の需要実績
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,757 1,668 105.3 1,740 100.9





業務用 1,248 1,206 103.5 1,233 101.2
小 口 1,057 1,020 103.6 1,059 99.7
大 口
(特定規模需要以外)
641 637 100.8 651 98.6
その他 101 103 98.0 106 95.6
3,047 2,966 102.8 3,049 99.9
電灯・電力計 4,804 4,634 103.7 4,789 100.3
特定規模需要 1,389 1,345 103.3 1,342 103.5
販売電力量計 6,193 5,979 103.6 6131 101.0

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
1,964 1,918 102.4

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 97.1 紙・パルプ 99.9 化学 107.1
窯業・土石 89.2 鉄鋼 97.7 非鉄 106.5
機械 103.3


(単位:百万kWh,%)
14年9月の供給力概要
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 398 617 64.5 591 -193 67.4
貯・揚水式 43 35 119.0 36 7 118.8
441 652 67.5 627 -186 70.3
火 力 5,173 4,503 114.9 4,398 775 117.6
原 子 力 1,275 1,087 117.3 1,238 37 103.0
合 計 6,889 6,242 110.3 6,263 626 110.0
他社受電 1,383 1,557 88.8 1,293 90 106.9
融通 -1,704 -1,379 123.6 -1,156 -548 147.4
揚 水 用 -22 -10 199.3 -6 -16 351.6
発 受 電 合 計 6,546 6,410 102.1 6,394 152 102.4
出 水 率 66.9 108.7 100.0 -33.1