女川原子力発電所1号機の原子炉設置変更許可について
〜残留熱除去系の蒸気凝縮配管を撤去〜

平成14年9月12日

 当社は、女川原子力発電所1号機の残留熱除去系(*1)蒸気凝縮配管の撤去について、平成14年6月21日、「女川原子力発電所 原子炉設置変更許可申請書(1号原子炉施設の変更)」を経済産業大臣あてに提出しておりましたが、平成14年9月12日付で許可をいただきましたので、お知らせいたします。

 本変更は、平成14年5月13日付で原子力安全・保安院より沸騰水型原子炉を保有する電力会社に指示のありました「中部電力株式会社浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系(*2)配管破断に関する再発防止対策について」に基づき再発防止対策を検討した結果、類似配管である女川1号機の残留熱除去系蒸気凝縮配管を撤去(蒸気凝縮機能の削除)するものであります。

 なお、本配管につきましては、9月8日より実施している第15回定期検査期間中に撤去することとしております。

以 上

(*1)残留熱除去系、(*2)余熱除去系
  通常の原子炉停止時や復水器が使用できない時に原子炉の崩壊熱等を除去し、原子炉冷却材喪失時には炉心の冷却を行う系統で、電力会社により「残留熱除去系」、「余熱除去系」と2つの呼び方がありますが、同じ系統のことです。
 なお、蒸気凝縮機能は、原子炉隔離時に原子炉の崩壊熱等を除去するものですが、撤去した場合においても主蒸気逃し安全弁および原子炉隔離時冷却系により原子炉の崩壊熱等の除去が可能なことから、安全上問題はありません。

 



残留熱除去系蒸気凝縮機能概要図