7月分の電力需給実績について

平成14年8月29日

1.電力需要について(表−1参照)

 7月分の販売電力量は、59億300万kWh、対前年比98.2%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 時間帯電灯については、契約口数の増加から高い伸びを示しているものの、昨年7月の猛暑の影響により、対前年比97.5%の実績となりました。

(電力)

 業務用電力は、スーパーをはじめ、業種全体で契約電力が伸び悩んでいることに加え、昨年が猛暑であったことの反動により、対前年比96.8%の実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、事務所やサービス業を中心として、昨年が猛暑であったことの反動により、冷房需要が減少したことから、前年実績を下回りました。高圧電力Aは、機械産業を中心として稼動水準は持ち直しつつあるものの、契約電力の伸びが回復していないことなどから、前年実績を下回りました。この結果、小口電力計では、95.5%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、化学が昨年の設備改修の反動などから高めの伸びとなったことに加え、鉄鋼での輸出向け製品や非鉄での電気機械向け製品の生産増などから、対前年比100.9%の実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 7月の発受電電力量の合計は,71億9,300万kWhとなり,計画比104.4%,前年比98.9%の実績となりました。

(自社水力)
 電源地点の降水量が多く,出水率107.3%の豊水となったものの,台風の影響により作業が多くなったことなどから,発電量は計画を2,000万kWh下回る8億4,500万kWhとなりました。

(自社火力)
 需要が増加したことなどから,発電量は計画を4億700万kWh上回る45億7,200万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所の発電量は,計画を5,000万kWh上回る16億1,800万kWhとなりました。

(他社受電)
 火力の受電量が増加したことなどから,他社受電合計では計画を1,600万kWh上回る17億7,600万kWhとなりました。

以 上




(単位:百万kWh,%)
14年7月分の需要実績
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,577 1,618 97.5 1,566 100.7





業務用 1,158 1,195 96.8 1,137 101.8
小 口 943 988 95.5 934 101.0
大 口
(特定規模需要以外)
693 698 99.3 678 102.3
その他 128 131 97.8 137 92.9
2,922 3,012 97.0 2,886 101.2
電灯・電力計 4,499 4,630 97.2 4,452 101.0
特定規模需要 1,404 1,380 101.7 1,347 104.2
販売電力量計 5,903 6,010 98.2 5,799 101.8

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
2,020 2,002 100.9

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 96.1 紙・パルプ 101.5 化学 106.4
窯業・土石 99.2 鉄鋼 102.1 非鉄 101.1
機械 99.0


(単位:百万kWh,%)
14年7月の供給力概要
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 772 732 105.5 771 1 100.1
貯・揚水式 73 81 92.1 94 -21 79.1
845 813 104.1 865 -20 97.8
火 力 4,572 5,398 84.7 4,165 407 109.8
原 子 力 1,618 1,012 159.9 1,568 50 103.1
合 計 7,035 7,223 97.4 6,598 437 106.6
他社受電 1,776 1,997 88.9 1,760 16 100.9
融通 -1,590 -1,931 82.4 -1,429 -161 111.3
揚 水 用 -28 -18 159.4 -41 13 68.9
発 受 電 合 計 7,193 7,271 98.9 6,888 305 104.4
出 水 率 107.3 93.8 100.0 7.3