6月の電力需給実績について

平成14年7月24日

1.電力需要について(表−1参照)

 平成14年6月の販売電力量は、55億2,700万kWh、対前年比98.3%と、前年を下回る実績となりました。

 これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 契約口数の伸びが低水準で推移していることや、検針期間が前年に比べて短かったことなどから、対前年比96.4%の実績となりました。

(電力)

 業務用電力は、百貨店、スーパーなどで契約電力が伸び悩んでいることなどから、対前年比99.6%と、前年をわずかながら下回りました。
 小口電力については、低圧電力は、製造業を中心に契約電力が減少していることや、検針期間が前年に比べ短かったことなどから、前年を下回りました。高圧電力Aについては、製造業全体で契約電力が減少していることなどから、前年を下回りました。この結果、小口電力計では、対前年比98.1%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、化学が自家発稼動減などから16ヶ月ぶりに前年を上回り、鉄鋼、非鉄でも輸出向け需要に関わる増産などから前年を上回ったものの、機械が、生産設備の移管・集約化などの影響により、引き続き前年割れとなったことなどから、対前年比99.6%の実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 6月の発受電電力量の合計は、62億5,900万kWhとなり、計画比100.0%、前年比99.2%の実績となりました。

(自社水力)
 電源地点の降水量が少なかったため、出水率76.2%の渇水となったことから、発電量は計画を1億9,900万kWh下回る6億8,400万kWhとなりました。

(自社火力)
 渇水による水力の減少や原子力発電の減少などから、発電量は計画を4億2,000万 kWh上回る39億8,200万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力2号機を停止(注)したことなどから、発電量は計画を1億2,100万kWh下回る13億9,700万kWhとなりました。

(注)原子炉再循環ポンプ軸封部点検(6/21〜6/28)

(他社受電)
 火力の受電量が増加したことなどから、他社受電合計では計画を3,300万kWh上回る16億3,700万kWhとなりました。

以 上




14年6月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,453 1,508 96.4 1,470 98.9





業務用 1,032 1,037 99.6 1,031 100.1
小 口 869 886 98.1 860 101.0
大 口
(特定規模需要以外)
615 642 95.7 633 97.1
その他 163 173 93.6 165 98.6
2,679 2,738 97.8 2,689 99.6
電灯・電力計 4,132 4,246 97.3 4,159 99.4
特定規模需要 1,395 1,374 101.5 1,346 103.6
販売電力量計 5,527 5,620 98.3 5,505 100.4

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
1,941 1,948 99.6

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 95.1 紙・パルプ 95.8 化学 102.8
窯業・土石 98.5 鉄鋼 107.5 非鉄 105.9
機械 95.2


14年6月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 611 844 72.5 802 -191 76.3
貯・揚水式 73 63 114.2 81 -8 89.3
684 907 75.4 883 -199 77.5
火 力 3,982 4,775 83.4 3,562 420 111.8
原 子 力 1,397 668 209.3 1,518 -121 92.1
合 計 6,063 6,350 95.5 5,963 100 101.7
他社受電 1,637 1,767 92.7 1,604 33 102.1
融通 -1,423 -1,799 79.1 -1,279 -144 111.3
揚 水 用 -18 -7 274.7 -28 10 65.7
発 受 電 合 計 6,259 6,311 99.2 6,260 -1 100.0
出 水 率 76.2 105.8 100.0 -23.8