5月の電力需給実績について

平成14年6月27日

1.電力需要について(表−1参照)

 平成14年5月の販売電力量は、57億8,300万kWh、対前年比101.2%と、昨年6月以来、11ヶ月ぶりに前年を上回る実績となりました。

 これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 住宅着工の低迷による契約口数の伸びの鈍化などがあったものの、検針期間が前年に比べ長かったことから、対前年比105.0%の実績となりました。

(電力)

 業務用電力は、百貨店・スーパーなどで契約電力が伸び悩んでいることなどから、対前年比99.9%と、前年並みの実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、製造業を中心として契約電力が減少していることや、事務所・農業の稼働率が低かったものの、検針期間が前年に比べ長かったことから、前年を上回りました。高圧電力Aについては、契約電力の減少は続いているものの、電気機械など一部業種で稼働水準の持ち直しの動きが見られたことから、ほぼ前年並みの実績となりました。この結果、小口電力計では、対前年比100.2%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、紙パルプでの自家発増設や化学での生産調整などはあったものの、鉄鋼の一部では輸出向けの需要が増加していることに加え、非鉄や機械では、市況の回復傾向から昨年の操業水準まで持ち直していることなどから、対前年比100.0%と、昨年5月以来12ヶ月ぶりに前年を上回る実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 5月の発受電電力量の合計は、62億4,800万kWhとなり、計画比101.5%、前年比99.4%の実績となりました。

(自社水力)
 融雪出水が早めに収まったため、出水率93.7%の渇水となったことから、発電量は計画を9,700万kWh下回る10億3,400万kWhとなりました。

(自社火力)
 石炭火力などの焚き増しにより、計画を2億9,400万kWh上回る33億5,300万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所の発電量は、計画を5,000万kWh上回る16億1,800万kWhとなりました。

(他社受電)
 火力の受電量が減少したことなどから、他社受電合計では計画を4,300万kWh下回る15億6,100万kWhとなりました。

以 上




14年5月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,817 1,730 105.0 1,852 98.1





業務用 971 972 99.9 975 99.6
小 口 847 845 100.2 839 100.9
大 口
(特定規模需要以外)
591 609 97.0 580 101.9
その他 176 178 99.3 166 106.2
2,585 2,604 99.3 2,560 101.0
電灯・電力計 4,402 4,334 101.6 4,412 99.8
特定規模需要 1,381 1,379 100.2 1,323 104.4
販売電力量計 5,783 5,713 101.2 5,735 100.8

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
1,903 1,902 100.0

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 96.7 紙・パルプ 94.5 化学 98.2
窯業・土石 94.1 鉄鋼 102.8 非鉄 105.6
機械 99.4


14年5月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 969 1,042 92.9 1,042 -73 92.9
貯・揚水式 65 59 109.0 89 -24 73.1
1,034 1,101 93.8 1,131 -97 91.4
火 力 3,353 4,636 72.3 3,059 294 109.6
原 子 力 1,618 618 261.5 1,568 50 103.2
合 計 6,005 6,335 94.5 5,758 247 104.3
他社受電 1,561 1,644 95.0 1,604 -43 97.4
融通 -1,298 -1,705 76.1 -1,132 -166 114.6
揚 水 用 -20 -10 182.5 -73 53 26.9
発 受 電 合 計 6,248 6,284 99.4 6,157 91 101.5
出 水 率 93.7 99.2 100.0 -6.3