女川原子力発電所2号機の手動停止について

平成14年6月20日


 当社,女川原子力発電所2号機(沸騰水型軽水炉,定格出力82万5千kW)は,定格出力で運転中でありますが,原子炉再循環ポンプ(注1)(A)軸封部(メカニカルシール)(注2)のシール室(シールキャビティ)圧力にわずかながら低下傾向が認められたため,予防保全の観点から7月5日より中間停止を行い点検を行う計画とし,監視を強化しておりました。(6月4日発表済み)
 しかしながら,昨日夕方より当該シール室の圧力低下に増加傾向が認められており,直ちに原子炉を停止する状況ではないものの,中間停止の作業準備もほぼ整っておりましたので,当初の計画を早め,軸封部を取り替えることとしました。

 今後,本日18時頃から出力降下を開始し,原子炉を手動停止する予定です。
 なお,外部への放射能の影響はありません。

以 上



(注1)
原子炉再循環ポンプとは,原子炉内の冷却材を循環させるためのポンプでポンプの回転数を変えることにより,冷却材流量を調整し,原子炉出力を増減させます。
(注2)
軸封部(メカニカルシール)とは,ポンプ内部の水が軸を通してポンプ外部に出ないようにするために設けられている部品。


原子炉再循環ポンプメカニカルシール概念図