4月の電力需給実績について

平成14年5月28日

1.電力需要について(表−1参照)

 4月の販売電力量は、58億3,900万kWh、対前年比97.4%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)
 時間帯別電灯については、契約容量が増加していることから高い伸びとなっているものの、暖冬の影響により、対前年比97.6%の実績となりました。

(電力)
 業務用電力は、暖冬の影響に加え、スーパーなどの契約電力が減少していることなどから、対前年比98.6%の実績となりました。
 小口電力については、低圧電力は、暖冬の影響に加え、製造業を中心として契約電力が減少していることなどから、前年実績を下回りました。また、高圧電力Aについても製造業を中心として契約電力が減少していることや、電気機械の稼働率が引き続き低水準で推移するなど、業種全般で低迷していることから前年実績を下回りました。
この結果、小口電力合計では、対前年比96.2%の実績となりました。

[参 考]

(大口電力)
 大口電力は、紙パルプが増設設備の稼働増などから前年を上回ったことに加え、これまで大幅に前年割れしていた非鉄や電気機械が、需要の回復傾向を反映して一部のお客さまでは生産増となるなど、底入れの兆しがみられることなどから、対前年比98.3%の実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 4月の発受電電力量の合計は、61億3,500万kWhとなり、計画比98.0%、前年比98.8%の実績となりました。

(自社水力)
 融雪出水が順調に推移したことから、出水率103.3%の豊水となったものの、作業が多かったことなどから、発電量は計画を1,500万kWh下回る11億1,100万kWhとなりました。

(自社火力)
 他社受電が減少したことなどから、計画を2,400万kWh上回る32億8,200万kWhとなりました。

(自社原子力)
 女川原子力発電所の発電量は、計画を1,300万kWh上回る15億3,100万kWhとなりました。

(他社受電)
 原子力の受電量が減少したことなどから、他社受電合計では計画を6,100万kWh下回る14億5,100万kWhとなりました。

以 上




14年4月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,856 1,902 97.6 1,890 98.2





業務用 1,048 1,062 98.6 1,075 97.4
小 口 910 946 96.2 918 99.2
大 口
(特定規模需要以外)
589 611 96.4 592 99.5
その他 115 131 87.8 121 95.2
2,662 2,750 96.8 2,706 98.4
電灯・電力計 4,518 4,652 97.1 4,596 98.3
特定規模需要 1,321 1,341 98.5 1,279 103.3
販売電力量計 5,839 5,993 97.4 5,875 99.4

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
1,850 1,882 98.3

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 98.8 紙・パルプ 101.8 化学 93.4
窯業・土石 95.3 鉄鋼 100.0 非鉄 98.3
機械 97.1


14年4月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 1,066 1,051 101.5 1,085 -19 98.3
貯・揚水式 45 53 84.8 41 4 109.4
1,111 1,104 100.7 1,126 -15 98.7
火 力 3,282 3,974 82.6 3,258 24 100.7
原 子 力 1,531 929 164.8 1,518 13 100.9
合 計 5,924 6,007 98.6 5,902 22 100.4
他社受電 1,451 1,245 116.5 1,512 -61 95.9
融通 -1,212 -1,021 118.7 -1,093 -119 110.8
揚 水 用 -28 -20 145.3 -59 31 47.8
発 受 電 合 計 6,135 6,211 98.8 6,262 -127 98.0
出 水 率 103.3 98.9 100.0 3.3