「東北地域の景況調査」(平成14年1〜3月期)について

平成14年5月14日


 当社では、新潟県を含む東北7県の経済や景気動向および生産状況を把握するため、平成8年3月より四半期ごとに「東北地域の景況調査」を実施しておりますが、このたび、平成14年1〜3月期の調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。



(調査実施概要)
 1.調査対象  当社管内の産業用お客さま
 2.調査時期  平成14年4月1日〜平成14年4月15日
 3.調査方法  郵送法
 4.回収状況 (発送)1,015社

(有効回答数)635社

    (有効回答率62.6%)
 
(調査結果要旨)
1.業況および景気
各社の業況については,今期3ヵ月(平成14年1〜3月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が▲26.5(「上昇」12.3%,「下降」38.8%)と5期連続のマイナスとなったものの,前回(平成14年1月)調査の平成13年10〜12月期判断(▲41.7)から15.2ポイント改善し,2期連続でマイナス幅が縮小した。さらに来期3ヵ月(平成14年4〜6月期)についても,DIが▲11.2と,今期3ヵ月の判断(▲26.5)から15.3ポイント改善する見通しが示されている。


各社が判断する国内全体の景気については,今期3ヵ月のDIが6期連続のマイナスとなる▲34.5となったものの,前回調査(▲69.4)から,34.9ポイントと大幅に改善した。また来期3ヵ月についても,DIが▲12.4となり,今期3ヵ月の判断(▲34.5)から22.1ポイントの改善が見込まれている。


売上高については,今期3ヵ月のDIが▲25.3となり,前回調査(▲39.6)より14.3ポイント改善した。また製品出荷量も今期3ヵ月のDIが▲24.3となり,前回調査(▲36.3)より12.0ポイント改善した。来期3ヵ月については,売上高が▲8.9,製品出荷量は▲6.3とさらに改善する見通しが示されている
 
2.生産設備の動向
生産設備については,今期3ヵ月の「新増設」が7.8%,「減少」も7.8%となり,DIは±0.0となった。来期3ヵ月では,「新増設」が11.5%,「減少」が7.6%となり,DIは3.9とプラスに転じるとの見通しが示されている。
 
3.雇用人員の状況,今後の採用計画
雇用人員の状況については,「適正である」が62.0%を占めている一方,「過剰」(31.7%)が「不足」(6.3%)を大きく上回り,DIは25.4となった。


今後の採用計画は,「現状維持の予定」が69.7%と高い割合を占めている一方,「増員の予定」(5.4%)が「削減の予定」(24.9%)を下回り,DIが▲19.5となる厳しい見通しが示されている。

以 上