インターネットによる燃料購買競争入札システム
の導入について
〜EDIシステム導入は電力業界では初めて〜

平成14年4月19日

 当社は、本年4月より、競争入札による燃料調達において、国内の取引先との間でインターネットによる燃料購買競争入札システムを導入しました。これは、インターネットEDI(電子データ交換) サーバーを活用した自社開発システムであり、競争入札による燃料調達におけるインターネットEDIシステムの導入は、電力業界では初めてとなります。

 当社では、燃料調達について、安定性と経済性のバランスを考慮しながら、長期契約、年度契約とともに、平成8年度からは競争入札等によるスポット契約も効果的に組み合わせて実施しております。このうち競争入札については、これまで燃料油・海外炭・海外炭輸送において実施しており、経済性の面において大きな成果を上げております。またインターネットを活用した電子商取引も活用しており、海外炭を対象として、平成12年度には逆オークション方式を、また昨年11月にはスペック調達をそれぞれ国際入札では国内の電力会社として初めて実施しております。

 今回導入するシステムは、燃料油、海外炭、海外炭輸送の競争入札における取引先との入札、応札、社内決定手続き、取引先への発注、実績管理にいたる一連の業務処理について、インターネットEDIの全面採用により一元管理するものであります。
 これにより、これまで手渡しや郵送などを利用していた当社と取引先のやりとりについて、インターネットを介した電子データ交換に移行することにより、当社ならびに取引先双方の事務効率化が図られ、競争入札を迅速かつタイムリーに実施することが可能となります。

 また、本システムでは、当社EDIサーバーに電子認証システムを導入しており、当社が発行した認証証明書(ソフト)を導入した取引先のパソコンだけがアクセス可能となっていることから、取引内容の機密性についても保持される仕組みとなっております。
 今回のシステム構築にあたっては、既に平成12年に導入しているインターネットEDI採用の資材購買システムの機能を活用していることから、システム構築の効率化が図られております。

 本システムは、海外の取引先とのアクセスについても可能なシステムとなっており、今後の実施に向けて準備中です。

 なお、本システムの概要については別紙のとおりです。

以 上

※EDI(Electronic Data Interchange)
 企業間の商取引などをコンピュータ化し、見積、受発注、出荷指示等のデータをコンピュータ処理することで大量の書類が不要となり、業務効率化が可能となる。