社内ベンチャー制度による新会社設立について
〜住宅用集中ロックシステムの開発・販売を事業化〜

平成14年3月18日

 当社はこのたび、創立50周年記念事業の一環として行った社内ベンチャー制度による2件目の事業化として、「住宅用集中ロックシステム」(警報機能付き集中ロック装置)の開発・販売を行う新会社「株式会社ジェプロ」(仮称)を本年4月に設立することとしました。
 今回開発した「住宅用集中ロックシステム」は、自動車のワイヤレス集中ロックのように、玄関に設置したカードリーダーに専用のカードキーをかざすだけで、玄関と複数の窓の鍵を一斉に施錠する集中ロック装置と、不法な侵入者に対して大音量で威嚇する警報装置で構成されます。

 近年、消費者の防犯意識の高まりからホームセキュリティ関連製品に関心が集まっています。ベンチャー事業検討チームは、「住宅用集中ロックシステム」は既存ホームセキュリティ分野に新たな市場を開拓できると考え、これまで検討を重ねてきました。
 新会社では、本システムの販売を通じて、お客さまが安全で快適に暮らせる環境づくりに貢献することとしています。
 本システムの販売については、住宅に密接に関係する商品でもあることから、当面は、提携を予定している住宅メーカーを通じて行うこととしています。
 販売する製品の購買層としては、主に新増改築を検討されている方々などを想定しており、初年度は4,500万円程度の売上をめざします。

 なお、当社では、新会社の経営の自主性を尊重した上で、事業運営の早期定着化を目指して、引き続き支援していくこととしております。

 当社では、新たな事業分野の開拓、人材育成および組織の活性化を図ることを主な目的に、創立50周年記念事業の一環として、平成12年5月に「ベンチャー・サポートプログラム」というベンチャー事業の社内公募制度を設け、自らが事業を企画・運営する意欲のある社内起業家の募集を行っています。
 初回の社内公募に対しては68件の応募があり、その中から既に、当社初の社内ベンチャー企業として、水力発電所のダムに流れ着く河川塵芥を活用して堆肥、オガコなどの農業用加工製品を製造・販売する「潟Aグリパワー」を本年1月に設立しております。今回の「住宅用集中ロックシステム」の開発・販売の事業化は、これに続く2件目の事業化となります。

 さらに、当社では、社内ベンチャー制度の応募資格をグループ企業の社員まで対象を広げ、東北電力企業グループの人材育成・組織活性化に向け制度運用を拡大し、新しい事業機会の発掘・具現化に向けた支援を行うこととしています。

 

以 上


ベンチャー新会社の概要

 

1.会社名 株式会社ジェプロ(Japan-Electric-Protect:仮称)
2.所在地 仙台市泉区高森二丁目1番地の40 (21世紀プラザ研究センター内)
3.事業内容 防犯に関する設備・電気機器の開発,販売,施工,メンテナンス事業 ・防犯に関するコンサルティング事業
4.資本金 2,000万円
5.出資者 東北電力株式会社 1,700万円(85%)
ベンチャー事業検討チーム(3名) 300万円(15%)

6.役 員 代表取締役(常勤): 青柳 尚史(あおやぎ ひさし)(提案者)

常務取締役(常勤): 澤田 和仁(かずひと)(パートナー)

取 締 役(常勤): 大友 守(まもる)(パートナー)

監 査 役(非常勤): 未 定
7.設立日  平成14年4月上旬

 

以 上