「東北地域の景況調査」(平成13年10〜12月期)について

平成14年2月12日


 当社では,新潟県を含む東北7県の経済や景気動向および生産状況を把握するため,平成8年3月より四半期ごとに「東北地域の景況調査」を実施しておりますが,このたび,平成13年10〜12月期の調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。


(調査実施概要)
 1.調査対象  東北7県の産業用お客さま
 2.調査時期  平成14年1月4日〜平成14年1月18日
 3.調査方法  郵送法
 4.回収状況  (発送)1,020社  (有効回答数)705社
     (有効回答率69.1%)
 
(調査結果要旨)
1.業況および景気
各社の業況については,今期3ヵ月(平成13年10〜12月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が4期連続のマイナスとなる▲41.7(「上昇」10.4%,「下降」52.1%)となり,前回(平成13年10月)調査の平成13年7〜9月期判断(▲52.1)からは10.4ポイント改善した。
 来期3ヵ月(平成14年1〜3月期)については,DIが▲43.7と,今期3ヵ月の判断(▲41.7)と同様,厳しい見通しが示されている。


各社が判断する国内全体の景気については,今期3ヵ月のDIが5期連続のマイナスとなる▲69.4となった。前回調査(▲74.4)からは,5.0ポイント改善している。
 また来期3ヵ月については,DIが▲50.1となり,今期3ヵ月の判断(▲69.4)から19.3ポイントの改善が見込まれているが,依然厳しい見通しとなっている。


売上高については今期3ヵ月のDIが▲39.6となり,前回調査(▲50.7)より11.1ポイント改善した。また製品出荷量も今期3ヵ月のDIが▲36.3となり,前回調査(▲49.1)より12.8ポイント改善した。
 来期3ヵ月については,売上高が▲44.2,製品出荷量は▲39.9となり,再びマイナス幅が拡大するとの見通しが示されている。
 
2.生産設備の動向
生産設備については,今期3ヵ月の「新増設」が7.7%,「減少」が9.1%となり,DIが▲1.4とマイナスに転じた。来期3ヵ月の見通しでは,「新増設」が7.8%,「減少」が8.9%となり,DIがマイナス(▲1.1)になるとの見通しが示されている。
 
3.雇用人員の状況,今後の採用計画
雇用人員の状況については,「適正である」が56.4%を占めているものの,「過剰」(40.8%)が「不足」(2.9%)を大きく上回った。


今後の採用計画は,「現状維持の予定」が64.6%と高い割合を占めているものの,「増員の予定」(4.0%)が「削減の予定」(31.4%)を大きく下回る厳しい見通しが示されている。

以 上