12月の電力需給実績について

平成14年1月28日

1.電力需要について(表−1参照)

 12月の販売電力量は、61億2,700万kWh、対前年比98.0%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)

 住宅の大型化など、時間帯別電灯を中心とした契約容量の伸びなどから、対前年比101.4%の実績となりました。

(電力)

・ 業務用電力は、一部の業種で契約電力が増加していることなどから、対前年比101.6%の実績となりました。
・ 小口電力については、低圧電力は製造業を中心として契約電力が減少していることなどから、前年実績を下回りました。高圧電力Aは、製造業を中心として契約電力が減少していることや、電気機械の稼働率が引き続き低水準で推移するなど、業種全般で低迷していることから、前年実績を下回りました。この結果、小口電力計では、97.1%の実績となりました。

[参 考]
(大口電力)

 大口電力は、セメントが一部での自家発稼働減に伴ない売電増となったものの景気低迷から業種全般にわたり生産調整の動きがみられることに加え、紙パルプや非鉄では増設した自家発の本格稼働なども影響したことなどから、対前年比93.1%の実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 12月の発受電電力量の合計は、73億2,800万kWhとなり、計画比、前年比ともに99.5%の実績となりました。

(自社水力)

 電源地点の降水量は多かったものの積雪となったことから、出水率89.7%の渇水となり、発電量は計画を9,600万kWh下回る6億8,000万kWhとなりました。

(自社火力)

 原子力の減少および融通送電の増加などから、計画を4億3,200万kWh上回る48億5,200万kWhとなりました。

(自社原子力)

 女川原子力発電所の発電量は、2号機の定期補修時期の変更などにより、計画を3億5,500万kWh下回る9億9,200万kWhとなりました。

(他社受電)

 火力の受電量が増加したことなどから、他社受電合計では計画を2億3,700万kWh上回る18億6,300万kWhとなりました。

以 上




13年12月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績

(A)
前 年
実 績

(B)
前年比


(A/B)
当 月
計 画

(C)
計画比


(A/C)










電 灯 1,946 1,919 101.4 1,938 100.4





業務用 1,131 1,114 101.6 1,143 99.0
小 口 924 951 97.1 958 96.5
大 口
(特定規模需要以外)
615 671 91.6 656 93.7
その他 125 122 102.6 122 102.4
2,795 2,858 97.8 2,879 97.1
電灯・電力計 4,741 4,777 99.3 4,817 98.4
特定規模需要 1,386 1,477 93.8 1,464 94.6
販売電力量計 6,127 6,254 98.0 6,281 97.5

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
1,930 2,074 93.1

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 100.4 紙・パルプ 91.6 化学 83.6
窯業・土石 91.8 鉄鋼 99.2 非鉄 88.3
機械 89.1


13年12月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績

(A)
前 年
実 績

(B)
前年比


(A/B)
当 月
計 画

(C)
計画差


(A-C)
計画比


(A/C)












自 流 式 653 650 100.5 724 -71 90.1
貯・揚水式 27 35 76.7 52 -25 52.0
680 685 99.3 776 -96 87.6
火 力 4,852 5,056 96.0 4,420 432 109.8
原 子 力 992 1,003 98.9 1,347 -355 73.7
合 計 6,524 6,744 96.7 6,543 -19 99.7
他社受電 1,863 1,767 105.4 1,626 237 114.6
融 通 -1,059 -1,124 94.3 -783 -276 135.4
揚 水 用 0 -25 0.0 -21 21 0.0
発 受 電 合 計 7,328 7,362 99.5 7,365 -37 99.5
出 水 率 89.7 95.7 100.0 -10.3