「太陽光発電と風力発電とのハイブリッドシステムによる ベトナム国地方電化活動」の 平成13年度地球温暖化防止活動大臣表彰受賞について |
平成13年12月5日 当社がベトナムで実施している『太陽光発電と風力発電とのハイブリッドシステムによる地方電化活動』が、環境省主催の平成13年度地球温暖化防止活動大臣表彰(国際貢献部門)を受賞することとなりました。 同大臣表彰は、環境省が、12月の地球温暖化防止月間において、地球温暖化防止に関し顕著な功績があった団体に対し、その功績をたたえるために行っているもので、表彰式は12月7日(金)11時より、新宿パークタワー(東京都)で開催されます。 今回受賞する案件は、ベトナム中部のコントゥム省コング村(無電化村)に太陽光発電と風力発電を組み合わせたハイブリッドシステムを設置して、地球環境に優しい電力を供給し地方電化の促進を目的に実施しているものです。 平成9年10月に、当社企業グループ3社(当社、株式会社ユアテック、東北発電工業株式会社)はベトナム電力公社と相互交流のための覚書を締結し、これまで研修生の受入、経営層の相互訪問、共同研究等を実施し友好関係を深めており、本件も、当社とベトナム電力公社との共同研究活動として行っているものです。 ベトナム国内においては、都市部はほぼ電化されているものの、少数民族などが居住する農村部や山間部では電化の進んでいない地域が殆どです。特に、ベトナム中部は山岳地で多数の少数民族の村が点在しており、これらの地域には送配電線の連系がなく電力は供給されておりません。 このような地域において地球環境に優しい、太陽光や風力を使った再生可能エネルギーを活用することは、それ自体が地球温暖化防止に寄与するとともに、人々の文化的生活向上にも役立つ活動として大変意義のあることと考えております。 同ハイブリッドシステムは、昨年11月に同村に初めて電気を灯して以来、順調に稼動しています。 村の各戸では電灯、ラジオ等の使用をはじめ、夕方にはテレビのある家に近所の人々が集うほか、子供たちが電灯のもとで熱心に勉強する等、生活環境にも変化がもたらされ、村民達からも大変感謝されています。 当社は、今後約一年をかけて、本システムのメンテナンスを行いながら、各種データ収集・検討・評価、生活環境調査を実施するとともに、メンテナンス手法等のノウハウをベトナム側に技術移転することとしています。 今後は今回の活動経験を生かし、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの導入可能性を図り、他の発展途上国でも地球温暖化防止に向けた取組みを普及、推進したいと考えております。 なお、本件の概要は別紙のとおりです。
以 上 |