女川原子力発電所2号機
原子炉手動停止の原因と対策について

平成13年10月2日

 当社,女川原子力発電所2号機(沸騰水型軽水炉,定格出力82万5千キロワット)は,定格出力で運転中のところ, 2台ある原子炉再循環ポンプの1台(A号機)の軸封部(メカニカルシール)のシール機能が低下する兆しが認められましたので, 念のため原子炉を手動で停止して当該軸封部を取り替えることといたしました。
(平成13年9月25日発表済)


 調査の結果,第二段メカニカルシールのシール面にその機能を低下させるような微小な傷が認められましたが, 原因は微細な異物が軸封部に侵入したためと推定されます。
 このため,当該ポンプの軸封部を取り替えるとともに,軸封部にシール水を供給している配管の洗浄を入念に実施することといたしました。
 また,軸封部への微細な異物の侵入を防止するために,次回定検時にシール水供給ラインへフィルタを設置することといたします。
 なお,今回の原因と対策については,昨日,経済産業省原子力安全・保安院に対して報告書を提出いたしましたが,本日,妥当なものとの判断をいただきました。
 今後,原子炉再循環ポンプの復旧および健全性を確認した上で運転を再開する予定です。
 本事象による外部への放射能の影響はありません。

以 上