7月の電力需給実績について

平成13年8月30日

1.電力需要について(表−1参照)

 7月の販売電力量は、60億1,000万kWh、対前年比99.5%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)

 住宅の大型化などによる契約容量の伸びや、7月に入ってからの気温が高かったことによる、冷房の稼働増などから、対前年比102.0%の実績となりました。

(電力)

  •  業務用電力は、郊外型スーパーや老人介護施設などで契約電力が増加したことなどから、対前年比101.4%の実績となりました。
  •  小口電力については、低圧電力は、製造業などの契約電力が減少していることや、6月中旬の気温が前年より低かったことによる冷房需要の減など、 全般的な稼働時間の低下から、前年実績を下回りました。高圧電力Aは、電気機械を中心として、全般的に稼働率が低下していることなどから、 前年実績を下回りました。この結果、小口電力計では、97.5%の実績となりました。

[参 考]
(大口電力)

 大口電力は、電気機械や非鉄が、半導体関連製品(汎用品)の低迷により減産を継続していることに加え、鉄鋼や化学が、 需要低迷に伴う受注減などにより前年割れが続いていることなどから、対前年比97.6%と2ヶ月連続で前年を下回る実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 7月の発受電電力量の合計は、72億7,100万kWhとなり、計画比で102.5%、前年比では101.0%の実績となりました。

(自社水力)

 電源地点の降水量が少なかったことなどから、出水率93.8%の渇水となり、発電量は計画を3,300万kWh下回る8億1,300万kWhとなりました。

(自社火力)

 需要が増加したことなどから、計画を2億4,700万kWh上回る53億9,800万kWhとなりました。

(自社原子力)

 女川原子力発電所3号機の試運転工程の詳細見直しに伴い試運転電力量が減少したことから、発電量は計画を500万kWh下回る10億1,200万kWhとなりました。

(他社受電)

 火力の受電量が増加したことから、他社受電合計では計画を1億5,200万kWh上回る19億9,700万kWhとなりました。

以 上




13年7月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 1,618 1,586 102.0 1,575 102.7





業務用 1,195 1,178 101.4 1,149 104.1
小 口 988 1,013 97.5 968 102.1
大 口
(特定規模需要以外)
698 714 97.8 717 97.3
その他 131 135 96.7 144 90.4
3,012 3,040 99.1 2,978 101.1
電灯・電力計 4,630 4,626 100.1 4,553 101.7
特定規模需要 1,380 1,413 97.7 1,415 97.6
販売電力量計 6,010 6,039 99.5 5,968 100.7

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
2,002 2,051 97.6

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 104.7 紙・パルプ 94.0 化学 93.6
窯業・土石 87.1 鉄鋼 93.1 非鉄 93.1
機械 98.5


13年7月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 732 847 86.4 775 -43 94.5
貯・揚水式 81 76 105.1 71 10 113.8
813 923 88.0 846 -33 96.1
火 力 5,398 5,007 107.8 5,151 247 104.8
原 子 力 1,012 1,004 100.8 1,017 -5 99.5
合 計 7,223 6,934 104.2 7,014 209 103.0
他社受電 1,997 1,725 115.7 1,845 152 108.2
融 通 -1,931 -1,434 134.6 -1,752 -179 110.2
揚 水 用 -18 -26 69.4 -10 -8 177.1
発 受 電 合 計 7,271 7,199 101.0 7,097 174 102.5
出 水 率 93.8 109.6 100.0 -6.2