『深き みちのく物語 やませ街道をゆく』の発行について
〜 二戸・久慈地域の魅力を発掘 〜

平成13年5月11日


 当社はこのたび、「市町村連携による広域的な地域づくり」を支援するため、岩手県二戸・久慈地域の歴史、 風土等を紹介する冊子『深き みちのく物語 やませ街道をゆく』を発行しました。

 当社では、地域の活性化を目的として自治体や商工団体、地域づくりグループ等の方々と共に地域振興に関する勉強会、 シンポジウム等を開催しています。平成11年度からは、市町村連携による広域的な地域づくりを、 住民の方々とともに考えるという視点から、二戸・久慈地域と宮城県気仙沼・本吉地域をモデルケースとして ワークショップを開催してきました。

 二戸・久慈地域のワークショップでは、「二戸・久慈地域を連携した広域観光の展開」をテーマとしました。 当社の二戸、久慈両営業所長も加わり、地元の地域づくりグループ代表者など約20名で議論を重ねました。 参加者同士で地域資源を掘り起こしたところ、両地域は
 @ 藩政時代、野田村で作られた塩が、久慈、二戸を経由して秋田県鹿角地方まで運ばれた「塩の道」でつながっていたこと
 A バッタリー村(山形村)や山根六郷(久慈市)といった、昔ながらの文化を残した集落が存在していること
 B 天台寺(瀬戸内寂聴住職)、平庭高原の白樺、久慈の海産物、稗・粟・麦といった雑穀など、様々な観光スポットや物産があること
など、歴史的に深い関わりを持ち、古き良き東北の文化・風土を色濃く残した魅力的な地域であることを 再認識することができました。

 そこで、両地域の気候・風土がつくりだした歴史、文化、物産などを相互につなげ、より輝きを増すために、 久慈・二戸を結ぶ『街道』の物語をつくり、交流・連携を強めていくこととしました。

 その中で久慈と二戸をつなぐ道については、両地域の風土を育んできた「やませ」(山背:偏東風)が キーワードとなったことや、かつて塩や鉄が運ばれていた細い道が、東北新幹線の延伸を契機に未来へと 伸びる道となることへの思いを込めて、"やませ街道"と名づけることとしました。

 このようにワークショップで発見した二戸・久慈地域の魅力を、広くお知らせしたいという 参加者の気持ちから生まれたのが、『深き みちのく物語 やませ街道をゆく』です。発掘した地域資源を素材にして、 二戸・久慈地域を歴史や風土、食材、観光施設など様々な切り口から紹介しています。あわせて、 瀬戸内寂聴尼や芥川賞作家・三浦哲郎氏といった、二戸・久慈地域ゆかりの方のメッセージなども掲載しています。 なお、作成にあたっては、 (財)東北開発研究センター(会長:当社八島社長)の協力を得ました。

 本冊子は、岩手県の商工観光関係箇所を中心に観光業関係諸団体などへ送付し、 二戸・久慈地域の魅力の紹介に活用していただくこととしています。


○発行部数 10,000部
○送付先(予定) 岩手県および二戸・久慈地域市町村の商工観光担当部署、
観光業関係諸団体、JR首都圏主要駅のびゅうプラザ 等
 

以 上

【連絡先】 東北電力(株)地域交流部 国井
〒980−8550
 仙台市青葉区一番町3−7−1
  TEL 022−225−2111(代)
  FAX 022−227−8390