3月の電力需給実績について

平成13年4月26日

1.電力需要について(表−1参照)

 平成13年3月の販売電力量は、63億3,600万kWh、対前年比99.7%の実績となり、平成11年1月以来、2年2ヶ月ぶりに前年を下回りました。

 これを用途別にみますと、以下のとおりです。

(電灯)

 検針期間が前年の閏年と比べて短かったことや、2月下旬の気温が高かったことによる暖房需要減などから、対前年比98.9%の実績となりました。

(電力)

  •  業務用電力は、前年閏年の影響や気温影響による暖房需要減はあったものの、商店や医療保険などの契約電力が比較的安定した伸びを示したことに支えられ、対前年比100.3%の実績となりました。
  •  小口電力については、低圧電力は、降雪量減に伴う消雪需要の稼動減や、気温の影響による暖房需要減などから前年を下回りました。 また、高圧電力Aにおいても、食料品や製造業で稼働率が高まっているものの、前年閏年の影響や気温影響による暖房需要減となったことなどから前年を下回りました。 この結果、小口電力計では、対前年比96.5%の実績となりました。

[参 考]
(大口電力)

 大口電力は、非鉄が昨年のプラント故障による減産の反動増から前年を上回ったものの、化学での自家発稼動増の影響に加え、機械が半導体市況(汎用品) の低迷などから伸びが鈍化したため、対前年比101.9%の実績となりました。


2.供給力について(表−2参照)

 3月の発受電電力量の合計は,71億5,600万kWhとなり,計画比で101.8%,前年比では100.3%の実績となりました。

(自社水力)

 融雪出水が平年より早かったことなどから出水率107.1%の豊水となり,発電量は計画を5,300万kWh上回る8億5,000万kWhとなりました。

(自社火力)

 需要が増加したことなどから,発電量は計画を1億5,700万kWh上回る45億5,200万kWhとなりました。

(自社原子力)

 女川原子力発電所の発電量は計画を3,000万kWh上回る10億300万kWhとなりました。

(他社受電)

 火力の受電量が増加したことなどから,他社受電合計では計画を8,600万kWh上回る15億6,800万kWhとなりました。

以 上




13年3月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)










電灯 2,000 2,022 98.9 1,994 100.3





業務用 1,137 1,133 100.3 1,112 102.2
小 口 947 981 96.5 930 101.8
大 口
(特定規模需要以外)
669 655 102.1 628 106.5
その他 165 179 92.4 146 113.1
2,918 2,948 99.0 2,816 103.6
電灯・電力計 4,918 4,970 98.9 4,810 102.2
特定規模需要 1,418 1,386 102.3 1,366 103.8
販売電力量計 6,336 6,356 99.7 6,176 102.6

[参 考]
大口電力(特定規模
以外+特定規模)
2,013 1,976 101.9

大口電力の業種別前年比(%)
食料品 103.1 紙・パルプ 100.7 化学 96.7
窯業・土石 101.6 鉄鋼 102.6 非鉄 107.2
機械 101.7


13年3月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 795 597 133.1 739 56 107.6
貯・揚水式 55 56 98.0 58 -3 94.6
850 653 130.1 797 53 106.6
火 力 4,552 5,627 80.9 4,395 157 103.6
原 子 力 1,003 853 117.7 973 30 103.1
合 計 6,405 7,133 89.8 6,165 240 103.9
他社受電 1,568 1,674 93.7 1,482 86 105.8
融通 -807 -1,647 49.1 -614 -193 131.5
揚 水 用 -10 -24 39.6 -2 -8 488.2
発 受 電 合 計 7,156 7,136 100.3 7,031 125 101.8
出 水 率 107.1 80.2 100.0 7.1