土木建築工事における工事管理の電子化推進について 〜電力業界では初めて建設ASPサービスを活用〜 |
平成13年3月5日 当社はこのたび、平成13年度から発注する土木建築工事において、近年、情報通信分野で著しい進展を遂げているASP (Application Service Provider)のひとつである建設業向け情報コミュニケーションサービス(以下「建設ASPサービス」という) を利用し、工事管理を電子化することといたしました。 これまで、土木建築部門から発注する工事については、受注者との工事契約時から竣工時までに、工事管理に関する種々の文書、図面、 写真等のやり取りを紙ベースで行っておりますが、情報授受段階での連絡指示不徹底や不在時などの時間ロスの他、設計施工に関する打合せ、 工程や日報の報告、資料の作成・提出等に関し、双方で多くのコミュニケーション経費が発生していました。 今回の工事管理の電子化では、「建設ASPサービス」を活用することにより、工事管理に関するコミュニケーションを、 インターネットを通じ必要なメンバーに即座に伝達できる他、工事管理書類の電子登録によるレスペーパ化、更には発信、参照、 ダウンロード等の詳細な履歴管理による簡易な電子承認行為も可能となり、発受注者双方のコミュニケーション経費の節減につながるものであります。 現在、建設ASPサービスについては、国内市場で多くの商品が販売されておりますが、当社関連企業グループの一つである東北コンピュータ・サービス(株) (以下「TCS」という)においても、平成12年6月より建設ASPサービス『プロジェクトセンター』のサービスを開始しており、 当面はこれらを利用することとしております。 なお、TCSでは大規模プロジェクトを対象とした通常の利用形態の他に、中小規模工事での活用を可能とするため、TCSが予めプロジェクト枠を用意し、 契約を希望する工事案件毎にフォルダのみを貸出しする、「フォルダ単位契約」という利用形態を契約メニューに加え、 より安価な料金で利用できるサービスの提供も開始しております。 最近の建設業界を取巻く環境として、建設CALS/ECの進展が注目されておりますが、今回の当社工事における電子化導入により、 東北地域建設業界の本格的な電子化対応への端緒になり得るものと考えております。 電力業界における土木建築工事の工事管理に関する電子化対応については、当社が初の試みとなります。 以 上 <建設ASPサービス(プロジェクトセンター)の概要> 今回、東北コンピュータ・サービス梶i以下「TCS」という)がウェブサービスとして採用した建設ASPサービスは、 米国のBrics Net社が '98年1月からサービス開始した「Project Center」がベースとなっており、米国国内でサービス開始以来、 数百の大型建築工事に適用され、工事管理経費の低減に役立っています。 日本国内では、日本ユニシス社がProject Centerの翻訳版を '00年4月にリリースするとともに、TCSが日本ユニシス社と業務提携し、 東北地区での販売代理店契約を結び、自社ウェブサイトからサービスを提供することとし、'00年6月からサービスを開始しております。 具体的なサービス方法としては、インターネットWWWサーバー上にTCSでポータルサイト(インターネットの入り口、 玄関の意味 http://www.dacha.ne.jp/)を設け、ここにアクセスすることにより、 プロジェクトセンターの利用が可能となります。 ![]() 建設ASPサービス(プロジェクトセンター)の特徴 プロジェクトセンターは、一つのプロジェクトにおける各チーム(発注者、設計者、コンサルタント、ゼネコン、協力会社、作業所等) の工事管理情報をエクストラネットとしてデータベース化することで、プロジェクト全体の最新情報を一元管理することができる他、 管理された情報はメンバー全員で共有でき、情報をタイムリーに閲覧・変更・利用できるなど、情報を効果的に蓄積・活用することが可能となり、 結果して工事管理経費の削減が可能となるものであり、以下の特徴を有しております。
以 上 |